「出産をしても仕事を続けたい」という女性は増えていますよね。

 

正社員で働いていた前の職場も、もちろん今の就業先でも、ワーキングマザーが活躍しているので、私にとって「働くお母さん」はとても身近な存在なのですが、まだまだ日本は、「子育てしている母」の偉大な力をナメてるなと思いますね。

ワーキングマザーと一緒に仕事をしたことがある人は、私と同じように感じている人も多いんじゃないかな?

 

それなのに、ワーキングマザーの活用が進まないって、労働人口が減る一方の日本において、大きな損失だと思うのです。

 

人を育てることより会社の仕事の方がずっと楽

 

子どもを育てたことのない私が、「会社の仕事の方がずっと楽」と言い切ることに違和感を持つ方もいるかもしれません。

 

それでも、「会社の仕事の方がずっと楽」だと言いたい。

会社での仕事って、ほとんどの場合、大人が相手ですよね。

 

大人が相手ということは、意思疎通がしやすいということ。

理解度の差はあれ、「言葉」あるいは「文字」で意思疎通ができますよね。でも、乳幼児ではそうはいきません。

 

「あー」とか「うー」とかの言葉にならない言葉から、相手のして欲しいことを読み取り、泣いている様子を見て、お腹が空いているのか?眠いのか?おむつが気持ち悪いのか?を推察する。

 

こんな芸当、子育てしている人や子育てに積極的に関わっている人でなければできません。少なくとも私には無理です。

 

そして、多くの仕事は予定がきっちり決まっているもの。いつまでに何をする。いつ、誰と約束がある。いつまでに仕上げなければいけない。

その予定に合わせてスケジュールが組まれ、その通りに仕事を進めれば問題なし。

 

時おり突発事項で予定どおりに進まないこともあるけれど、「再発防止策」を講じることで対処できることが多いですよね。

 

でも、子育てはそうはいきません。

お母さんがどんなに予定を立てたところで、子どもがその通りに行動してくれるなんて稀どころか、ほとんどないのでは?

だから、常にその時、その時で臨機応変な対応が求められるわけです。

 

仕事の場において、あれほど臨機応変な対応を求められることなんて、まずないですよ。

 

優秀なワーキングマザーは、ひとりで社員3人分の価値がある

 

優秀なワーキングマザーとは、フルタイムきっちり働いて、突発的な休みが少ない人のことではありません。

 

優秀なワーキングマザーとは、「限られた時間の中で、最大限の結果を出せる人」です。

最近話題の『生産性』だって、かけた時間に対するアウトプットの量(質)ですよね。短い時間で、高いアウトプットが出せる人が生産性の高い人。

 

優秀なワーキングマザーは、使える時間が限られている分、その時間にいかに効率よく集中して、結果を出すかを考えることができるんです。

私の周りにいたワーキングマザーたちは、そういう人が多かったですね。

 

一方、ちょっと周りを見回してみてください。

朝から晩まで会社にいるけれど、何をしているか分からない、一向に成果が上がらない人、いませんか?

もちろん、人それぞれに役割があるので、誰も彼もが同じようなアウトプットを出す必要はありません。

 

でも、「会社に長い時間いる>アウトプットする仕事の量や質」は、明らかにおかしいですよね。

 

これを放置して「生産性の向上」とかいくらお題目を唱えたところで、生産性は向上しません。

会社に長い時間いるけれど、期待した成果が上がらない。「人が足りないんだ」と言われ、追加で人を採用するけれど、やっぱり成果が上がらない。

そんな人を3人採用するぐらいなら、優秀なワーキングマザーをひとり採用した方が、きっとスムーズに仕事は進みますよ。

 

ワーキングマザーの集中力と時間管理能力を侮っちゃいけません。

 

「突発的な休みに対応できる」は一周回って、既存の社員も幸せにする

 

ワーキングマザーの活用が進まない大きな理由のひとつに、「突発的な休みがあるから」が上げられます。

 

いくら本人が元気でも、子どもが体調を崩せば遅刻、早退、欠勤などは避けて通れません。

企業が嫌がるのは、「急に休まれたら、周りがカバーしなくちゃいけなくて負担が増える!」ってことですよね。

 

でも、視点をちょっと変えて欲しいのです。

突発的な休みが発生する可能性は、何もワーキングマザーに限りません。

 

シングルファーザーはもちろん、共働きしているお父さんだってそうだし、独身社員だって、突発的な休みが発生します。

 

いやいや、うちの社員に限って、そんなことはないと思います?

 

違いますよ。休みたいけど休めないんです!言いづらいんです!

よく独身社員から「ワーキングマザーばかり優遇されて、自分たちが損している」という不満が出ると聞きますが、そりゃ、そうでしょう。

 

ワーキングマザーは突発的に休んでも仕方ない。

でも、既存の社員は休んではいけない。

こんなの不平不満が出て当たり前だし、かえってワーキングマザーが肩身の狭い思いをします。

 

そうではなくて、会社全体として「誰かが突発的に休んでも大丈夫」な仕組みを検討してみるんです。

 

  • マニュアル化やシステム化することで、属人化している仕事減らす。
  • 作業の必要性を見直して、作業の断捨離をする
  • 担当者と副担当者を用意して、どちかが休んでもどちらかがサポートできるようにしておく
  • 自宅で作業できるような環境を準備する(ノートPCとスマホで、たいていのことは何とかなるはず)

 

「できない」っていう前提で考えたら、できないことばかりが浮かぶよね。

でも、どうやったらできる?って考えたら、アイディアが浮かぶんじゃないかな。

 

すぐに100点の答えが出るわけじゃないし、試行錯誤もあるけれど、これができたら、ワーキングマザーだけじゃなくて、既存の社員だって喜ぶはず。

 

これから高齢化社会になるし、労働人口はどんどん減るし、企業にとって「優秀な人材の確保」は、大きな経営課題になる。

「ワーキングマザーのため」ではなく、今、働いている社員が長く働いてくれるためという視点で考えても、突発的な休みに対応できる仕組みづくりって、すごく大事だと思います。

 

子育て中のお母さん、もっとそのスキルをアピールして!

 

まだまだワーキングマザーへの風当たりが強い日本。

出産前の会社に復帰するならまだしも、新しい会社への就職は、正直なところかなり厳しいのが現実です。

 

そんな中でも、ワーキングマザー向けの転職サイトが出来たり、限られた時間で専門スキルを発揮したい人向けの派遣サービスが始まったり、少しずつではあるけど、前進しようとしてるんじゃないかな。

 

でも、肝心のワーキングマザーたちが、「私には大したスキルがない」「子育てしかしていない」なんて、自己評価を下げちゃいかんのです!

 

企業にとって必要なのは、成果を出してくれる人。

 

「子育てしています」とアピールされても、残念ながら「ふーん」としかなりませんが、子育てしているからこそのスキルは、山ほどアピールして欲しいんです。

 

時間管理とか集中力とか思い通りにいかないことへの対応力とか。

これらは全部、仕事の中で活かすことのできるスキルだし、ものすごい強みです。

特に思い通りにいかないことへの対応力は、ワーキングマザーには敵いません。

 

もう、目一杯アピールしてください!

テクニカルスキルは、極論すれば会社に入ってから覚えればいい。

 

でも、ヒューマンスキルは、一朝一夕では身につかないです。

そして、多くの場合、ヒューマンスキルの方が大事だったりするんですよね。

 

まだまだ発展途上な日本のワーキンマザー活用。

でも、いち早くその仕組を作って活用した会社から、「良い人が採用できない」というジレンマから逃れられると思いますよ。