
情報を「何を言っているか」で判断するのか「誰が言っているのか」で判断するのかは、よく議論の対象になりますね。
今は「誰が言っているか」で判断される世の中だ。
だからインフルエンサーの発言が注目されるのだ
という人もいれば
いやいや、「誰が言っているか」で判断したら思考停止になる。大事なのは、あくまでも「何を言っているか」だ
という人もいます。
仕事でもありますよね
同じことでも、Aさんになら納得できるけれど、Bさんに言われるとムカつくとかね。
「何を言っているか」で判断するならば、Aさんの意見は納得だけれど、Bさんの意見はムカつくとはならないはずですが、実際にはなりますよね。
情報を受信する時と発信する時で、意識するポイントは違う
人間は理屈じゃなくて感情で動くと言われるから、「誰が言ったか」を完全に無視するのは難しいと思います。
ただ「誰が言っているか」だけで判断した先に待っているのは、
自分の力で考えることができない
誰かの言うとおりにしか動けない
という、とても残念な結果です。
自分が情報を受信する側の時には「何を言っているか」
自分が発信する側のときには「誰が言っているか」
私は、これを意識することがすごく大事なんじゃないかと思います。
「誰が言っているか」に囚われる人は自分らしさから遠ざかる
「誰が言っているか」ばかりに気を取られると、物事の本質を見失うし、どんどん自分で考えられない人になっていきます。
いつも誰かの言いなりになって、誰かの言うとおりにして行動する。
考えないって楽ですよね。
でも、そのツケは必ず自分が払うことになります。
「誰が言うか」だけで判断するということは、自分の働き方や人生を誰かに依存することと一緒。
依存する人は、残念ながら「自分らしさ」を手に入れることはできません。
自分が情報を受取る側の時は、必ず「何を言っているか」を見ないといけないのです。
それは、本当なのか?
それは、何を根拠として言っているのか?
わたしはどう考えるのか?わたしはどう思うのか?をプラスして考えることが大事なんじゃないかな。
同じことを伝えても「誰が言ったか」で説得力は大きく変わる
言葉は誰が言っても同じなわけではなく、言う人によって説得力が変わってきます。
自分自身が経験していないこと
自分以外の誰かの受け売り
自分を棚に上げた言葉
これらは説得力に欠けると思うのです。仕事をしていてもそうですよね。
例えば、リーダーであるあなたがメンバーからの挨拶を返さないのに、「コミュニケーションは挨拶から」なんてメンバーに言ったら、メンバーは「あなたが言うな」と思いますよね。
「誰が言っているかではなく、何を言っているかで判断して!」と言ったところで、賛同されないばかりか、余計に反感を買ってしまいます。
だから、自分が伝える側になる時には、「人は『誰が言っているか』を重視する」ということを忘れてはいけないのです。
「誰が言っているか」にあぐらをかけば、やっぱり思考停止になっていく
そして、発信する側になった時に注意しなければいけないのは、
『誰が言っているか』にあぐらをかかないこと
だと思うのです。
「誰が言っているか」で判断する人が多くなると、発信している人も思考停止になっていきます。
なぜなら自分の発言について考察する必要はなくなるから。
それは違うんじゃない?
私はそうは思わない
と言ってくれる人がいなくなるということですから。
だから、発信する側は「誰が言ったか」で信頼度が変わることがあることを意識すると同時に、「何を言っているか」を意識しないといけないと思うのです。
リーダーは、経営層の言っていることをメンバーに伝えるという役割をになっています。
だからこそ、「誰がいうか、何をいうか、どちらかだけに偏ってはいけない」という意識は必要だと思いますよ。
PS.
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