
「普通の人は◯◯ですよね」
「ちゃんとしないといけないですよね」
クライアントと話をしていると、よく出て来るフレーズです。
私の継続サポートを受けているクライアントは、全員面白いぐらい、この瞬間に「ハッ」とした顔をするのです。
なぜなら、私から何を言われるのか、すでに分かっているから。
「普通って何?」
「ちゃんとって何?」
「あー、やっぱり。絶対にそうやって突っ込まれると思いました!」って言われるけれど、とっても大事なこと。
当たり前のように「普通」とか「ちゃんと」って言うけれど、自分の中の「普通」や「ちゃんと」が何か分かっていますか?
答えられない人、多いんですよ。
「普通は」って言っているのに、「普通」が説明できない。
「ちゃんと」って言っているのに、「ちゃんと」が説明できない。
言葉の意味ではなくて、「あなたにとって」の普通であり、ちゃんとが何であるかを説明して欲しいのです。
でね、説明できないってことは、自分の中に答えがないんです。
答えがない幻のような「普通」と「ちゃんと」を目指したところで、結果は出ないですよね。
だって、どうしたら「普通」なのか、何ができたら「ちゃんと」なのかがわからないんだから。
これは、他の言葉でも一緒です。
「幸せ」とか「自由」とか、あなたにとっての「幸せ」や「自由」が分からなければ、そこにたどり着くことはできないですよね。
私はいつも“自分らしく”働けるよーという話をしますが、この“自分らしく”も、クライアントそれぞれによって違います。
だから、“自分らしく”ってなんだろう?を自問自答していくしか、答えを出す方法ってないんですよね。
私が変わりに答えを出してあげることは出来ないのです。
私のクライアントは、皆、セルフセッションができるようになりますが、それは、私とセッションしている期間中
何で?
どうして?
それがないとどうなるの?
それをするとどうなるの?
どうしてそれじゃないとダメなの?
と聞かれ続け、自分に問いかける作業をずーっと繰り返すから。
だから、気づくとセルフセッションして、自分で答えが出せるようになります。
自分が、目指すところが分からない
こうなりたいと思っているのに、それができない
そう悩んでいるなら、何気なく使っている言葉を振り返ってみてください。
自分にとって、その言葉が何を指しているのか説明できますか?
説明できないなら、幻を追いかけようとしているだけ。
あの月を追いかけてみよう!虹の端を探してみよう!というのと一緒ですからね。
そんな時は
何で?
どうして?
それがないとどうなるの?
それをするとどうなるの?
どうしてそれじゃないとダメなの?
答えが出るまで掘り下げること。