「本当のワタシを見つけよう」
アメブロやFacebookでよく見かける、この言葉が私は大キライ。
正確に言えば、大キライに「なりました」ですね。
キラキラ起業女子やスピリチュアルにはまっていた時には、好きだったんですよ、「本当のワタシ」という言葉。
現役生には今も響く言葉のはず。
私のアメブロの過去記事を探せば、きっと、そんなことを発信している記事が出てくるような気がします。
今、私が「本当のワタシ」という言葉が大キライな理由はただひとつ。
「本当のワタシ」なんて、どこを探してもいない!
ということを理解したから。
そう、「本当のワタシ」なんて、地球上をくまなく探したって、どこにもいません。
探すだけ時間とお金のムダですよ!
そもそも、「本当のワタシ」って何だ?
「本当のワタシ」を見つけるって言うけれど、本当のワタシって何?
本当のワタシを見つけなければいけないなら、今、この場にいる「私」は何なのでしょう?
そっくりさん?
コピー人形?
ドッペルゲンガー?
そんなはず、ないですよね。
きっと、今に不満や不安があって「本当の私は、こんなもんじゃない!」って思いたいんですよね。
少なくとも、私はそうでしたよ。
ハッキリ言えば、「本当のワタシ」を探してくれて喜ぶのは、「本当のワタシ」探しのための商品を探している人だけ。
「本当のワタシ」なんてどこにもいない。
でも、見つからない事が幸せなのかもしれません。
だって、見つからなければ、
「本当のワタシは、こんなんじゃないの」
「本当のワタシが見つかりさえすれば、きっと幸せになれる」
ずーっとそう思い続けていられるからね。
本当のワタシが見つかったら・・なんて言うのは、夢物語でしかない
本当のワタシ探しをする人は、もれなく「天職」とか「好きなことを仕事に」にも惹かれます。
先ほども書いたように、「本当のワタシ」を探す人は、本当のワタシさえ見つかったら、何もかもうまくいくと思っているし、自信も持てると思っているから。
「天職を探そう」や「好きなことを仕事に」も同じですね。
今の仕事がうまくいかないのは、好きなことを仕事にしていないから。
今の職場でモチベーションがあがらないのは、「天職」を見つけていないから。
そうやって、今の自分が抱えている問題から逃げているだけなんだよね。
私自身も逃げてた人だから、気持ちは分かりますよ。
分かるけれど、いい加減に目を覚ましましょう。
本当は知ってるでしょ?「本当のワタシ」なんて、どこにもいないってこと。
今が不安で不満なら、それを解消することが先
この間、友人と似たような話をしていたのだけれど、こんなにも「本当のワタシを見つけよう」なんていうのが流行るのは、不安の塊だから。
色んなことが不安定で、先が見えなくて、何かにすがりたいという気持ちになるんだと思うのです。
さらに追い打ちをかけるように「行動しなければ変わらない!」と言われる。
何か行動をしないといけない気持ちになるんですよね。
でも、何をしていいか分からない。
分からないけれど、変わりたいなら行動しなくちゃいけない。
そんな時に手っ取り早く行動している「風」に見えるのが、「本当のワタシ」探しだったり、「天職や好きなこと」探しだったりするんです。
だけど、その「本当のワタシ」探しも「天職や好きなこと」探しも、単なる『青い鳥症候群』でしかありません。
「今が不安で不満なら、それを解消することが先」です。
仕事に不満があるなら、その不満の原因は何か?それはどうやったら解消できるか?を考える。
不安は、ほぼ100%「幻」という成分で出来ているけれど、それでも不安になることはある。
その時は、「何がそんなに不安なのか?」「それは本当なのか?」「自分ができることは何もないのか?」を考える。
すると、絶対に「今すぐ」できることがあるはずです。
できることが見つかったら、それをやってみる。
やってみたら、そこからまた次の行動のきっかけが見えてきます。
どこにもいない「本当のワタシ」探しをするよりも、ずっと有意義だし、現実的だよね。
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