
リモートワークが増えてきて、メンバー同士のコミュニケーションが取りづらい、なんとなくメンバーのやる気が落ちているような気がする…という話をよく聴きます。
コロナ禍で予定していたことができなくなり、せっかくだから人や組織の課題に取り組もうと思っている企業も多いかもしれません。
そんな時に出てくるのが組織サーベイ(調査)や社員インタビュー。
課題に取り組もうと思っても、課題が何かがわからなければ、何を解決していいかもわからないですよね。
経営陣や役職者が考えていることと、現場のメンバーが考えていることが全然違う…ということはよくあることなので、調査やインタビューで現場の声を聞くというのは、すごく大事なことです。
大事なことなんだけど…
なぜかサーベイをやっておしまい。インタビューをやっておしまいというのが、とってもとっても多い。なぜ?
私は大きく3つの理由があると思っています。
理由1:目的が不明確
そもそも、なんのためにサーベイやインタビューを実施するのか。
その目的が定まっていないから、「実施したこと」で満足してしまう。
課題を解決したいわけじゃない。現状を知ることだけが目的なら、それはそれでOKです。
でもその時は、サーベイやインタビュー実施前に「今回は現状を知ることが目的で、改善までは行いません」とアナウンスしてください。
受ける側は、答えたなら何とかしてくれるだろうと期待しているはずで、その期待が外れると不信感に繋がりますよ。
理由2:関係者を巻き込めていない
サーベイやインタビューは人事部や企画部が実施するけれど、人事部や企画部は実施して報告するだけ。その後は現場で何とかして!というケースも、よく見かけます。
いきなり丸投げされても、現場だって困りますよね。
もし、その後の対策は現場でお願いしたい…というのであれば、事前に関係する現場の人(各組織の責任者やリーダーなど)に、根回しする必要があります。
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- 何の目的でサーベイやインタビューを実施するのか
- 現場にはいつ、何をお願いしたいのか
- サーベイやインタビューの主幹部署はどこまでサポートできるのか
- 実際に対策をするにあたり、困った時にはどうすればいいか
少なくとも、これぐらいは事前に伝えてください。
丸投げして「現場が何もしてくれない、協力してくれない」は、あまりにも無責任だと思いますよ。
理由3:メリットが伝わっていない
理由1や理由2とも関係するけれど、関係者の中の優先順位がバラバラだと、やって終わりになりやすいです。
優先順位を統一するには、現場にもメリットを伝えること。
ここでいうメリットは主幹部署のメリットじゃなくて、現場のメリットです。
「改善するのがが大事なのはわかるけど、今は現場の○○の方が大変だから」
「こんな忙しい時に、すぐに結果が出るかわからないことをやっていられないよ」
現場は常に忙しい。
できれば面倒くさいことはやりたくない…と思うのも、よくわかります。
だからなぜ今やるのか、「目的」をハッキリとさせることが大事だし、関係者を巻き込むことも大事。そのためにはメリットをちゃんと伝えることが必要なのです。
まとめ
サーベイやインタビューは、実施前の準備がとにかく大事。
とりあえずやれば何とかなる…ではありません。
そしてもし、半年とか1年前とかにサーベイやインタビューをやったまま、その後放ったらかしにしているなら、新しくサーベイをするのではなく、以前の結果が使えないのか?を検討することです。
もしも過去のものが使えない、状況が変わった…というなら、せめて協力してくれた人たちに、やりっぱなしだった事を謝罪する事、そして今回は
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- 誰が
- いつまでに
- どうやって
次のステップを実施していくのかを伝えた上で、新たに実施することが大切です。
やりっぱなしのサーベイやインタビューは、「不信感」という名の課題を悪化させる、あるいは新たな課題を作ることになりますよ。
そしてこれは組織全体だけじゃなくって、あなた個人のリーダーとしての振る舞い方にも通じます。
目的がないまま、手段にばかり目が向いていませんか?
何の相談もなく、メンバーに「やっておいて」と丸投げしていませんか?
メンバーに背景やメリットを伝えていますか?
改めて考えてみてくださいね。
PS.
サーベイやインタビューをやったけれど、どう活用していいかわからない。次のステップに進めないという場合は、ご相談ください。今なら60分無料相談実施中です。
まず何から手を付けるのか、整理していきましょう。
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