成功体験は大事だと言いますよね。

私もクライアントのコンサルをする時や人を育てる時は、小さな成功体験を積み重ねてもらうようにしています。

 

成功体験がないと、自分に自信を持ちにくかったり、一発逆転を狙って変な界隈に足を踏み入れてしまったりしますからね。

成功体験が大切なことに変わりはありません。

 

でも、成功体験って良いことばかりじゃないなーと最近感じるようにもなりました。

せっかく成功体験を持っているのに、それが自分自身の足を引っ張って、変化に対応できずにいる人も多いんですよね。

 

そいういう人が多い会社は、残念ながら売上も利益も、どんどん落ちていくのではないかな。

 

過去の成功体験が足かせになった日本の大企業

 

先日、シャープの最終損益が、4年振りに黒字化したとニュースになりました。

黒字化の要因は、「2016年8月に就任した新社長のリーダーシップがあったから」だと副社長が答えているんですね。

 

シャープは2016年に倒産危機に見舞われて、台湾の会社に買収されてます。

2年前に倒産危機だった会社が、その2年後には4年ぶりの黒字化って、普通に考えたら信じられません。

 

世間が驚くような新製品が発売された・・わけでもなさそうです。

液晶テレビが中国で爆売れしたり、スマホの出荷台数が国内第2位のシェア(第1位はApple)を取ったりしたようです。

 

今まで扱っていた商品なのに、たった2年でこれだけのV字回復が出来るとなると、これまでの経営陣は何をやっていたの?と疑問に思いますよね。

 

2018年3月25日付けのビジネスジャーナルの記事に、こんな一文がありました。

「シャープのV字回復の要因は、鴻海流経営となったおかげです。そもそもシャープが鴻海に買収されるほど経営不振に陥っていたのは、以前のシャープが市場の変化に対応できていなかったためです。鴻海流の経営で現在の世界市場に対応するようになったことが、間違いなく現在の好調の理由です」

ニュースサイトで読む: http://biz-journal.jp/2018/03/post_22754.html
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シャープが市場の変化に対応できなかったのも、過去の成功体験が足かせになったのでは?と思うのです。

 

「今まではこれで成功していたんだから」

「これがシャープの文化だから」

 

それが通用しないことに気づいた時には、もう当時の体制では、どうにもならなくなっていたのではないんじゃないかな。

 

そして、この手の大企業って、今もたくさんあるのだろうと思うのです。

 

過去の成功体験は、人を思考停止にもしてしまう

 

企業だけじゃなくて、個人でも同じ。

企業は人の集まりだから、過去の成功体験にとらわれて変化に対応できない人が集まったら、当然、企業(組織)もそうなりますよね。

 

仕事柄、色んな立場の人の話を聞きますが、過去の成功体験が足かせになっている人が多いのです。

決まり文句は「昔は◯◯だったのに」です(笑)

 

昔は良しとされたことが、今では悪しき習慣だと言われてしまうものは、確かにたくさんありますよね。

 

例えば、飲みニケーションやタバコ部屋でのコミュニケーション。

例えば、深夜までの残業。

例えば、土日の接待ゴルフ

 

私も、これらが「良し」とされてきた時代のバリキャリなので、どれも経験しています。

だから、それらをダメだと言われて、とまどう気持ちも分かるんです。

 

でも、いくら「昔は◯◯だったのに」と言ったところで、昔は昔、今は今です。

今の環境に適応しなければいけないんです。そして、本来は何らかの成功体験を持っている人であるなら、環境に適応できると思うのです。

 

でも、環境に適応できない。

それは、過去の成功体験を絶対視して、思考停止になるからだと思います。

 

もっと辛辣に言うと、『過去の栄光にすがっている』とも言えるかもしれません。

新しいことにチャレンジして、失敗することが怖い。

 

だから、環境のせい、会社のせい、クライアントのせい、上司や同僚や部下のせいにして、自分に言い訳をしているんじゃないのかな。

 

過去の成功体験は「過去」でしかありません。

成功体験は必要なエッセンス(自分にとって大切な価値観や、自分の軸)を抜き取ったら、あとは捨てるものなんじゃない?

 

脱皮するようなイメージかな。

いつまでも古い皮を身にまとっていたら、大きくもなれないし、下手をしたら死んでしまう。それと同じなのではないかと思うのです。

 

外に目を向けること、外の世界を知ることの大切さ

 

過去の成功体験にしがみつく人は、とても視野が狭いと感じます。

自分の半径5mぐらいにしか、目と意識が向いていないイメージ。それでは、変化に対応できなくて当たり前。

 

最近、よくクライアントにも言うのだけれど、外に目を向けること、外の世界を知ることは本当に大事です。

一番、手っ取り早くお金もかからないのはTwitter。

 

私のクライアントにも、よくオススメしています。

おかしなオンラインサロンに入るよりも、ずっと色んな価値観に触れられます。

 

『Twitterはバカ発見器』なんて揶揄されることもあるけれど、フォローする人を選べば、自分が全く考えていなかったような視点から、たくさんの気づきを得ることができます。

 

「この考え方を取り入れてみよう」

「このやり方を試してみよう」

「この本を読んでみよう」

「この場所に行ってみよう」

「この人と会って話をしてみよう」

 

これだけでも全然違いますよね。

興味のある社外の勉強会に行ってみたりするのも良いと思います。今は、色んな勉強会がありますから。(勉強会の中身は選んでください。時々、マルチ商法の勧誘もあるので・・)

 

せっかく成功体験を持っているのに、それが自分の足かせとなり、自分自身の成長を阻害する要因にしてはもったいないです。

 

成功体験はしがみつくものではなく、新たな成功体験を作るためのエッセンスとするもの。

それを間違えないでくださいね。

 


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