
強みを伸ばすことに集中しよう。弱みを改善しようとしても、ゼロ以上にはならないのだから弱みに目を向ける必要はない。得意な人に任せよう。
これって本当にそうなのでしょうか?
答えは「半分Yesで、半分No」です。
日本人の特徴なのか、「できた事・得意な事」よりも「できなかった事・苦手な事」に目を向ける人がとても多い。
弱みを改善する、弱みを克服することに意識が向いちゃうのね。
これは会社の人材育成も一緒。だから、スペシャリストが育ちにくい。
こんな背景があるから、「ゼロ以上にならないのだから弱みは得意な人に任せて、強みを伸ばす事に集中しよう」と言われるのです。
だけど強み「だけ」伸ばそうとしても、残念ながらどこかで頭打ちになるんですよね。
強みをさらに伸ばすには弱みは無視できない
私の仕事は、企業で働く女性リーダーの働き方や、仕事の悩みを解決する手助けをすること。
そして私の強みは、「20年以上会社員で、かつ人事管理職だった経験」と「思わず本音を話してしまう場づくり」です。
私は強みを伸ばすために、日本で情報収集したり、書籍を読んだり、セミナーに参加したりしています。
でも、どこかで頭打ちになります。なぜなら必要な情報やスキルは、日本語に翻訳されていないものも多いから。
英語ができないと最先端の情報や、翻訳前の専門書にアクセスできないのです。
でも私は、見た瞬間に心のシャッターが降りるほど英語が苦手。
会社員時代には、バイリンガルの後輩にまるっとお任せしていました。
助けを借りる必要があるということは、自分だけでは欲しい経験や学びを得られないと言うこと。
100の経験や学びが得られるはずが、80あるいはそれ以下の経験や学びしか得られません。
80以上を求めるなら弱みを無視してはいけないのです。
これが強みをさらに伸ばすには、弱みは無視できないということ。
弱みを克服するのではなく、強みを伸ばす強化ポイントと捉える
弱みを克服する
弱みを改善する
と言われると、うんざりしますよね。強みを伸ばすのは楽しそうだけれど、弱みを克服するのは気が重い。
だったら「強みを伸ばすための強化ポイント」と捉えてみたらどうでしょう?
少しイメージが変わりませんか?
クライアントには、こうやって伝えることが多いのだけれど、俄然やる気を出してくれます。
そして「やってみたら苦手意識がなくなりました!」と報告してくれる人が、とっても多い。
たかが捉え方。されど捉え方。
捉え方を変えるだけで行動が変わるし、行動が変われば当然結果も変わりますよね。
弱みを一定以上にするなら、得意な人の力を借りる
とは言うものの、やはり弱みをある一定以上にするのは難しい。
強みを伸ばすこと以上に時間も労力もかかります。
だから自分の中で基準を決めておく事をお勧めします。
そしてそれ以上は、得意な人の力を借りたらいいですよね。
自分が全くわからないでお願いするのと、ある程度の知識や理解があってお願いするのとでは、得られるものが変わります。
より高度で複雑な事をお願いできるわけです。
間接的ではあるけれど、相手の得意分野を伸ばすお手伝いをしているのと一緒なのです。
まとめ
弱みにフォーカスするのではなく、強みを伸ばそう
これはとっても大切なこと。特に自分の弱みに目が向きやすい人は、意識して強みにフォーカスすることが必要です。
だけど強み「だけ」を伸ばそうとしても、突き抜けることはできません。
弱みは「強みを伸ばすための強化ポイント」だから、強化されると全体がグッと底上げされるのです。
そして、自分を底上げしながら強みを他者のために活用すれば、チーム全体の力も底上げされていきます。チームを担うリーダーとしては、一石二鳥ですね。
PS.
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