近頃、暖かい日が続くなーと思っていたら、もう3月も中旬なんですね。

この時期、転職したり異動の辞令があったりで、新しい生活を始める方も多いんじゃないかな?

今年は引っ越し業者がパンクしている、というニュースも流れていますしね。

 

新しい生活、新しい環境になると、「よし!心機一転頑張ろう」と気合が入りますよね。

 

仕事であれば特に、早く新しい環境に慣れたいし、仕事が出来る人だと認められたいという気持ちが重なって、ついついオーバーワークをしてしまいがち。

 

その気持ちは、よーくよーーーーく分かります。

転職回数10回以上の私も、新しい会社に入るたびに「ナメられちゃいけない」「早く期待に応えなくちゃいけない」「早く慣れなくちゃいけない」という3大「しなければいけない」を発動させ、入社初日からよく残業してました(笑)

 

でも、実はこの行為はとっても危険。

スタートダッシュしたいという気持ちはわかりますが、スタートダッシュは、むしろしない方が良いのです。

 

「働く」ことは短距離走ではなくて、長距離走

 

もし、期間限定で「働く」のであれば、スタートダッシュをして、そのままの勢いでゴールまでたどり着くことは可能です。

 

でも、多くの場合、働くことって期間限定ではないですよね。

転職した会社を最初から数ヶ月で辞めようと考える人は、ほとんどいないと思いますし、数ヶ月で元の場所に戻れるような転勤も、あまりないはずです。

 

ということは、1年、2年、長ければ5年、10年と働くわけです。

スタートダッシュしたその勢いのまま、最後まで走り続けられますか?

無理ですよね。

 

働くことって長距離走と一緒です。

それなのに、短距離と同じようにいきなりトップスピードで走り始めたら、すぐに息切れしてしまいますよ。

 

会社側から見た時も、短距離走のような働き方をされると正直困ります。

最初だけ頑張って、後は息切れしてパフォーマンスが出なくなるなら、最初は少しスローペースであっても、長く均一なパフォーマンスを出してくれた方が、ずっとありがたいです。

 

環境の変化は全てストレス因子になる

 

ストレスと聞くと、パワハラだとかブラックな環境での仕事とか、マイナスのことばかりを思い浮かべそうですが・・

 

実は環境の変化は全てストレス因子になります。

 

張り切って入社した新入社員が、5月の連休明けぐらいから不調に襲われたり、メンタル不全になったりするのも、環境変化によるものが大きいです。

 

特に学生から社会人って、生活から付き合う人から、求められるものまで大きく変わりますからね。

 

環境の変化が全てストレス因子になるということは、転職も転勤も引っ越しも何なら結婚も、全部ストレス因子です。

 

そもそもストレスって、身体が刺激を受けた時に出る緊張状態のこと。

だから、「ストレス=悪」ではないのです。

緊張状態が続けば、疲弊していきますよね。

 

ただでさえ緊張して疲弊しやすくなっているのに、いつも以上の気合と根性でスタートダッシュをしようとする。

 

どうなると思いますか?

反動がくることは想像に難くないはずです。

 

楽しい、嬉しい変化のときこそ要注意!

 

会社がイヤだとか、上司がイヤだとか、いかにも「ストレスが溜まりやすい」状況の時は、自分が疲れていたり、ちょっと不調に陥っていたりすることに気付けるる人も多いはず。

 

本人が気づけなくても、周りにいる人が気づいてくれたりもします。

 

注意しなくちゃいけないのは、楽しい、嬉しい変化のとき!

 

憧れの起業に入社できた(新卒でも中途でも)とか、一人暮らしを始めたとか、いかにもウキウキしちゃうパターンね。

 

つい、いつも以上に張り切っちゃいますよね。

でも、さっきも書いた通り、「変化は全てストレス因子」です。どんなに楽しくて嬉しくても、身体は緊張状態になります。

 

嬉しくて楽しいから、テンションがあがってしまって、ちょっとぐらい疲れていても、「だって楽しいし!」とそれを見過ごしてしまう。

しかも、周りも「楽しそうだし、張り切っているよね」としか見ないので、それが「ストレス」になっていると気付くことも少ないのです。

 

だから、気づいた時には、どうにもできない・・というケースもあり得るんだよね。

実際、私が人事をしていた時に、中途入社してきた社員がこのケースにぶち当たり、休職→復帰できずに退職ということがありました。

 

当時、私にも知識が足りなくって、今振り返ると、酷くなる前にケアできたし、本人にも注意喚起できたよな・・と思うのです。

 

嬉しい!楽しい!変化の時ほど、スタートダッシュせず、ゆっくりじっくりいきましょう。

 

目指すのは、うさぎではなくてカメ

 

とは言うものの、就職でも転職でも、新しい環境で仕事をする人にとっては、「そんな事言ったって、早く戦力にならなくちゃ!」という気持ちがありますよね。

 

特に中途で転職した人だと、昔の私のように、余計にそう思うかもしれません。

「あー、今度の中途採用は失敗した」って言われたくないし、少しでも早く会社にも仕事にも慣れたいですもんね。

 

昔の私にも声を大にして言いたいのだけれど、

 

早く戦力になりたいと思うなら、最初は様子見をしておきなさい!

 

です。

 

会社も違う、文化も違う、クライアントも違う、仕事のやり方も違う。いくら中途の即戦力採用であっても、1ヶ月やそこらで、バリバリの戦力になるとは思ってません。

 

逆に突っ走られて、突然息切れされる方が困ります(笑)

だから、最初は様子を見るぐらいで丁度良いのです。

 

まずは、職場の人とコミュニケーションを取って、社内の人間関係を把握する。

新しい会社の文化に馴染む。

顧客の特徴や、仕事の進め方に少しずつ慣らしていく。

 

会社で仕事するって、建前だけの綺麗事では、うまくいかないですからね。

どこの会社でも、その会社ごとの「クセ」があるし、押さえておいた方が良い人もいます。まずはそこから把握する。

 

自分にとって働きやすい環境を作るためには、とっても大事なことです。

会社や仕事に慣れてきたら、少しずつギアをあげていけば大丈夫。

 

どうしてもスタートダッシュしたくなるものだし、「一歩先ゆく」とか「誰よりも早く」なんて記事を読んで焦る気持ちになったりもするけれど、そこはグッとこらえましょう。

 

目指すのは、「うさぎとカメ」のカメですよ。

短距離走をするのでなければ、うさぎは狙っちゃいけません。