
いつの頃から、手帳は自己啓発ツールになったんだろう?
Facebookを眺めていると、◯◯手帳講座があっちでも、こっちでも開催されています。
年があけて落ち着いたけれど、毎年10月ぐらいなると、手帳コーナーにはズラリと手帳が並びますよね。
文房具が好きということもあり、手帳も大好物。
雑誌の手帳特集を何冊も買い、手帳そのものも、毎年何度も買い替えていました。
でも、いまだに「これ!」というものに出会えないんですよね。
特に2018年は、もう手帳を買わなくてもいいかなと思ったほど。
(ないと不便なので、最終的には購入しました)
どうしてかな?と考えたら、何というか手帳から「圧」を感じてしまったからなんです。
手帳を使うのではなくて、手帳に使われる感じ。
それがたまらなく気持ち悪かったのです。
手帳が自己啓発ツールになったのは2010年頃?
手帳っていつから自己啓発ツールになったんだろう?と思って、日経WOMANのバックナンバーを調べてみました。
2009年:働く女性の手帳術★決定版
2010年:人生が変わる手帳術
2011年:一冊の手帳で私が変わる
2012年:人生が変わる!新手帳術
2013年:本当に使える!手帳&文具
2014年:手帳で変わる私の未来
2015年:時間上手になる、毎日が充実する手帳の選び方 書き方
2016年:なりたい私に近づく!最高の手帳
2017年:1年後、私が劇的に変わる!すごい手帳のコツ300
2010年から、それらしいタイトルになっていますね。
それにしても、毎年、毎年、似たようなタイトルばかりですね(笑)
日経WOMANの手帳特集は、毎年のように買っていましたが、中身もほとんど変わりません。
ということは、手帳を使ったからといって、「人生が変わる」「私が変わる」わけではないってことじゃないかしら。
私自身、手帳を使ったから人生が変わったか?と言われれば、別にそんなことはありません。
最初だけ張り切って書くけれど、1か月経ち、2か月経つと、空白のページが目立ち、気づけば予定を入れるだけ・・
そんな人も多いんじゃないかな。
正直に告白すると、私や私の周りには、そういう人が多いです。
手帳を使うんじゃなくて、手帳に使われていない?
自己啓発は大好きです。
最終的に2018年の手帳に選んだのが、フランクリン・プランナー(7つの習慣を元にして作られた手帳)なので、バリバリの自己啓発手帳です。
私がフランクリン・プランナーを選んだのは、7つの習慣を読んだだけでは意味がない。どうやって自分に定着させようかな?と考えた時に、思い浮かんだのが手帳だったから。
ただひとつ決めていることがあって、「手帳に使われるのはやめよう」ということ。
私が2018年の手帳を買うか買わないか悩んだのは、冒頭にも書いた通り、手帳から無言の「圧」を感じたから。
夢をかなえる手帳
なりたい自分になる手帳
逆算手帳
「なりたい私にならなきゃいけない!」「変わらなきゃいけない!」プレッシャーをかけられているような気がしたのです。
手帳に書くために、目標を作る
手帳に書くために、やりたいことを作る
手帳に書くために、好きなことを探す
それ、目的が違いませんか?
そして「◯◯さんの手帳みたいに、たくさん目標ややりたいことを作りたい」って、何かズレていませんか?
手帳を自己啓発のために使ったり、夢をかなえるために使ったりすることは、素敵なことです。
でも、手帳に使われたら意味がないですよね。
今の手帳ブームって、「自分が手帳を使いこなす」のではなく、「自分が手帳に使われている」気が、私にはするのです。
未来は大事。でも、「今」をないがしろにしたら意味がない
未来は大事です。
でも、それと同じぐらい、もしかしたらそれ以上に大事なのは「今、ここ」です。
今の自分をないがしろにして、未来だけを見ていても、その理想は叶えられません。
自己啓発手帳に使われているときって、未来だけ見てフワフワ良い気分になって、全然地に足が着いていないように感じるのです。
地に足がついていなくて、「今、ここ」をないがしろにしているから、1年経っても何も変わらない。
手帳の発売時期には、来年こそは!と喜々として自己啓発手帳を選ぶ。
この繰り返し。
毎年、手帳特集の中身が変わらないのもうなずけます。
変える必要はないですよね。だって、ターゲットはフワフワ夢を見ている人だから。
手帳の使い方なんて、自分の自由。
自分を変えるために使わなくても、人生を変えるために使わなくても、全然問題なし。
人に見せる必要もないし、人に見せて褒められたいなんて思わなくてもいい。
手帳はツール。ツールは使われるもなじゃなくて、使うもの。
理想の未来を設定したら、「今、ここ」に集中して、できることをコツコツ積み重ねていきましょう。
私もフランクリン・プランナーには使われないぞ!