
職場の人間関係って悩みますよね。
あの上司とは何だかウマが合わない、いつもイライラして気分屋な同僚がいる。
何度教えても理解してくれない部下をどう育てたらいいの?
グチも聞くし、相談も受けます。
1日の大半を過ごす職場だから、人間関係は少しでも快適にしたいですよね。
来月から継続サポートを開始するクライアントが、こんなことを言ってくれました。
以前、参加したセミナーがすごく役にたっているんです。
セミナー中も、「あの人はこのタイプかな」「この人はこっちかな」と考えながら受けていたのですが、実際に職場に戻ってから、実際に教わったことを活かしてみました。
あっ、あってたという時はすごく嬉しいし、あれ?違ったという時は、改めてその人を観察して、別のやり方を試しています。
ゲーム感覚ですごく楽しいし、実際に人間関係も良くなりました。
何より、自分自身、肩の力が抜けて空回りしなくなったのが、一番嬉しいです。
クライアントが参加したのは、去年の9月に開催した「職場でのストレスを減らす9つの説明書」です。
エニアグラムという性格タイプ論を使っておこなった、実践ワーク付きのセミナー。
セミナーで学んだことを活用してくれているのは、もちろんとっても嬉しい。
でも、それ以上に「いいな」って思ったのは、この部分。
ゲーム感覚ですごく楽しい
肩の力が抜けて空回りしなくなった
人間関係を良くしたいと思えば思うほど、肩に力が入りますよね。
肩に力が入ると、「失敗しちゃいけない」「うまいことを言わなければいけない」と緊張してしまって、余計にうまくいかない。
それに緊張って伝わっちゃうんですよ。
「ピリピリした空気」って言うでしょ?
こちらがピリピリしていると、相手もそれに感化されてしまうのです。
だから肩の力を抜いて、ゲーム感覚で試してみるって、理にかなっているんですよ。
ゲーム攻略の第一歩は、相手の観察から
相手を攻略しよう!と言っても、相手がどんな人かが分からないければ、攻略するのは難しいですよね。
いきなり突撃して撃沈して、傷を負いながら攻略するのも良いですが、その方法、あんまり好みではありません。
痛いの嫌なんです、私(笑)
だから、まずは相手をよーく観察すること。
ひとりだと見方が偏ってしまうと心配なら、同僚と一緒にやってみるといいですね。
- 仕事を依頼する時は、どんな依頼の仕方をするか
- ひとりで仕事をするのが好きか、チームで仕事をするのが好きか
- どんな口ぐせがあるか
- 褒める時、叱る時、それぞれどんな言葉を使うのか
- 機嫌が良いときと機嫌が悪い時に特徴はあるか
- どういう仕事が得意で、どういう仕事は苦手か
などなど。とにかく色んなことを観察してみてください。
この時のコツは「事実」だけを抜き出して、自分の解釈を加えないということ。
(機嫌が良い、悪いは解釈を含んじゃうところもあるけれど)
なぜなら、人はフィルターをかけて物事を見るから。
元々、良好な関係を築けていれば、相手の言動を好意的に見るし、そうでなければ、マイナスに見る。
嫌いな上司や同僚が良いことをしても、「あんなことで機嫌を取ろうとして」とか「裏があるんじゃないか」と思ったりするでしょ?
自分の解釈を加えてしまうと、正しく相手を攻略できないので、出来る限り「事実」を取り出してね。
相手の特徴を整理して、攻略方法の仮説を立てよう
相手の観察データが集まったら、特徴を整理しましょう。
「いつもギリギリにならないと仕事をしないギリギリマンだ」
「新しいことに飛びつくのは好きだけど、最後までやらない、やったらやりっぱなしタイプだ」
「細かく指示を出した方が、仕事がスムーズに進むタイプだ」
「社内にたくさんの人脈を持っている人だ」
こんな感じですね。
まぁ、ある種のキャラクター作りでしょうか。
それができたら、攻略法を考えます。
例えば、ギリギリにならないと仕事をしない人。仕事に影響がなければ問題はないけど、いつも、そうはいかないはず。
だから、「これは絶対に遅れたらマズイ!」という仕事の時は、少し締め切りを早く設定して伝えてみよう・・とかね。
考えた攻略法が正しいか実際に試してみる
私の以前の上司が、ギリギリマンで、最初はものすごーーーくイライラしてたんです。
締め切りの前日に「明日ですよ」と声をかけると「大丈夫」って言うんだけれど、当日聞いてみると「あっ・・」って言う(笑)
何度ギリギリにやらないで欲しいと言っても、それが出来ない。
わかってるんですよね、本人も。でも、できない。
イライラすると私のストレスが半端ないし、どうしようかなーと考えた結果、最初から締め切りを繰り上げて伝えるように変更。
どうせギリギリにしかやらないんだったら、その「ギリギリ」を前倒しにすればいいんじゃない?と考えたわけです。
全てがうまくいっわけじゃないけど、本来の締め切りには間に合う確率が高くなり、私のイライラもだいぶ減りましたよ。
こんな風に、自分が立てた攻略法を試してみる。
私のクライアントも、セミナーの内容を活用しながら、実際の職場でやってみたわけです。
攻略法は合ってることもあれば、違っていることもある。
あっている時は続ければいいし、違っていたら、もう一度、作戦を練り直せばいいですよね。
攻略できる人の数が増えれば増えるほど、人間関係が楽になるし、仕事がやりやすくなるはず。
ちょうど、ゲームの主人公がどんどん強くなるのと一緒ですね。
変えられないことではなく、変えられることに目を向けよう
相手の行動を変えようと思ってもなかなか難しい。
頭ごなしに否定されたら、誰だって嫌だし、かたくなに拒否したくなりますよね。ましてや、相手が上司なら「変わってください」なんて、言いにくいし。
変えられないことで一喜一憂して、あなたがイライラしたり、モヤモヤしたりするぐらいなら、さっさと変えられることに目を向けましょう。
以前、別のクライアントがこんなことを言っていました。
最初にちぐささんから、「上司を攻略すればいいんだよ」と言われた時には、イヤだなって思ったんです。
上司のご機嫌取りをするみたいで、何だかシャクだったんです。
私は悪くないから、上司が変わればいいんだって思ってました。
でも、実際にやってみたら、上司との関係も良好で仕事がやりやすくなりました。
すごく楽になったし、上司を手のひらで転がしているみたいで、気分がいいです!
そうそう、相手のために・・って考えると、「何で、私が」って思ってしまうから、自分のためにって考えるんです。
あなたが、楽に仕事をするために相手を攻略する。
ゲーム感覚で楽しみながら、仕事がやりやすくなるなんて、最高じゃない!