
先日、こんなショッキングなニュースを目にしました。
日本の子どもの「読解力」8位から15位に急落(文春オンライン)
文春オンラインの記事には今回の調査問題例へのリンクもあったので、私も試しにやってみました。
元々国語が得意だったこともありますが、どれもそんなに難しいとは感じなかったし、悩むような問題もなかったように思います。
そうか、このぐらいのボリュームの文章が理解できない人が増えてるのか・・・
というのが正直な感想なのですが。
これって子どもに限った話じゃないですよね。
日々、TwitterやFacebookを使っていると、「えっ?この投稿にそう反応するの?」って思うこともあるし、文脈をまるっきり無視してるなーと感じることもあるし。
学歴がどうこう関係なく、読解力がないオトナも多いよね。
そしてそれは、日々の仕事にもジワジワと影響しているように思うのです。
先日、仕事で一斉メールを送ったら、何人もの人から、同じことを聞かれました。
「さっきのメールなんだけど、◯◯ってことなのかな?」
頭の中に「???」が浮かんだんですよね。
なぜならその質問は、メールをきちんと読んだら理解できるはずのことだから。
というか、私は理解できるよね?と思っていた事だから(笑)
だけど少なくない人が聞いてきたということは、理解してもらえなかったってこと。
ここで「こんなのも理解できないなんて信じられない!」というのは簡単。
でも「あなたの読解力が低いのが原因です」って怒ったところで、仕方ないよね。
仕事において大切なのは、「意図したことが、きちんと伝わること」
伝わらなかったのだとしたら、伝える側が工夫する事がまず大事だと思うのです。
改めて送信した文章を見直したら、ひとつの文章がちょっと長かったことに気づきました。3行も4行も続けていたわけじゃないから、「これぐらい読んでよ」とも思うけれど(笑)
読点が多かったから、読み飛ばしちゃっても仕方なかったかもしれない。
さらに改行や段落開けも少なかったかなと。
これは私自身もそうなのだけれど、モニターで文字を見ると頭に入ってこないという人も多いと思うのです。
紙の本だと文字がくっついてても平気なのに、モニターで文字がズラ〜っと並んでると、途端に目が滑って内容が理解できない。
だとしたら、私のメールの書き方も良くなかったってことだ。
理解してくれない方が悪い
これぐらいの日本語をちゃんと読解できない方が悪い
もちろん私もそうやって言いたくなる。
だけど「きちんと読解できない」人が増えているのだとしたら、「読解されない」という事を念頭に置いた上で、伝え方を工夫する必要があるんだろうな。
「伝わらない」「理解してもらえない」とイライラするぐらいだったら、伝え方を工夫する方が、ずっと精神衛生上いいなと思うのです。
イライラするの疲れるしね(笑)
100%相手に伝わる方法なんてないけれど、少なくとも自分ができる工夫はしようかなと思っています。
うん、だけどね。
やっぱり文章はきちんと読んで欲しいと思うので、伝える側だけじゃなくて、受け手側も文章を丁寧に読むようにして欲しいなとは思います。
文章をななめ読みや飛ばし読みしてる事が原因ってことも多いだろうから、そういう人は一文字ずつ指で追いかけてもいいから、丁寧に文章を読んでみて。
それだけでも変わることってあると思うんだよね。