その『相手視点』は本当に相手視点になっている?

こんばんは。

女性リーダー育成コンサルタントの古賀ちぐさです。

 

10月に入ってからの企業向けの提案、管理職研修のサポート、ウェビナー参加など、どの場所でも必ず出てきた言葉があります。

 

それが「相手視点」という言葉。

 

本当に耳にタコができるぐらいに聞きました(笑)

それぐらい大切だというのと同時に、『言うは易く行うは難し』の典型だよなーと感じています。

その『相手視点』は自己満足ではないですか?

相手視点に立ちなさいというのは簡単。

だけどどれだけできてるのか?と考えると、私も含めて本当にできてる人って少ないんじゃないかなと思うのです。

 

相手視点でよく言われることに

 

自分がされて嫌なことはしない

自分がされて嬉しかったことをする

 

というのがあるけれど、これって本当に『相手視点』なんだろうか?と思うのです。

だって嬉しかった、嫌だったと感じたのは相手ではなく「自分」なわけで、自分と相手は違う人だと考えると、必ずしも自分が感じたことと同じことを相手が感じるわけではないですよね。

 

特に「自分がされて嬉しかったことをしなさい」は、とっても厄介で。

相手が嬉しいと思わなければ、途端に「やってあげたのに」という気持ちにすり替わってしまう。

 

この時点で『相手視点』でもなんでもなくて、単なる自己満足でしかないんですよね。

『相手視点』は相手に聞かなければわからない

本当に相手視点をしようと思ったら、一番確実なのは相手に「何が嫌なのか」「何が嬉しいのか」を聞くことですよね。

 

たとえ自分が嬉しくても、相手が嫌だと言ったらやらない

自分にとっては嫌なことでも、相手が嬉しいと感じるならやる

 

相手に聞かずして、自分が勝手にやることを『相手視点』と呼ぶことに、とっても違和感を覚えるのです。

 

リーダーはメンバーにとって何が嬉しいのか、何が嫌なのかを知ることって、とても大切なことだと思います。

想像する前に必ず観察すること

でも、いつもいつも「何が嬉しい?」「何がイヤ?」と聞くのも…とも感じますよね。

だから想像することも必要です。

 

ただ「想像する」と言っても、相手のことをわからなければ、想像しようがないし、相手視点での想像のつもりが、自分視点になりやすい。

 

想像する前には必ず「観察」をしなければいけないと思うのです。

 

観察するって、ただ「見る」のとは違いますよ。

相手に興味を持たないと、観察することはできません。

 

どんな時、どんな声かけをした時に、やる気が出るんだろう?

どんな時、どんな声かけをした時は、やる気が落ちるんだろう?

どんな口癖があるのかな?

どんな良いところがあるだろう?逆にどんな弱いところがあるだろう?

 

相手のことを知ることで、『相手視点』の行動ができるようになってくるのだと思います。

『相手視点』を持つ前に自分自身の軸をもとう

『相手視点』というと、ついつい相手のことばかりを考えてしまいそうになるけれど。

私は『相手視点』を持つ前に、自分自身の思いは必要不可欠だと思っています。

 

特にリーダーが自分の軸がないまま、ただ『相手視点』だけ持つと一貫性がなくなっていきます。

それに『相手視点』という言葉だけが一人歩きして、自分の本意ではないことをするのも違いますよね。

 

相手に興味を持つのと同じように自分自身に興味を持つ。

自分自身が大切にするもの、譲れないものを明確にする。

 

自分の軸を持った上で、相手視点を持ってメンバーに接すること。

これが求められていることなんじゃないかな。

 

今、『相手視点』って言葉だけが一人歩きしているような気がするし、とっても安易に使われているような気もしているけれど。

大切な視点である分、一筋縄ではいかなくて、少しずつ身に付けていくものなんじゃないかなーとも思っています。

 

あなたがしていることは、本当に『相手視点』ですか?

改めて考えてみることが必要かもしれません。