『キャリアの8割は予想もしない偶然の出来事によって形成される』

 

キャリア理論の大家である、クランボルツ博士が提示したキャリア理論です。

これを読んでどう思いますか?

 

「えっ、8割の偶然で決まるなら、頑張っても無駄じゃない」

「そうか、流れに身を任せればいいのか」

 

こんな風に思う人もいるかもしれませんね。

昨今流行りの「頑張らない」にも合致するような気さえします。

 

でも、もちろんそういうことではありません。

キャリアの8割は偶然の出来事によって決まるけれど、その偶然を呼び起こしたり、偶然をチャンスに変えたりするのは、本人によるところが大きいってことです。

 

よく『チャンスの神様は前髪しかない』なんて言い方をしますが、まさにそれ!

 

目の前の偶然をただボーッと見過ごすのか、それとも掴み取るのか。

たくさんの偶然を得るために、自分から行動するのか、それともただ指を加えて待ち続けるのか。

 

自分の行動の選択で得られる偶然も、それがどう転ぶのかが決まってくるんですよね。

 

 

偶然を豊かなキャリアにするための5つの能力

偶然を豊かなキャリアにつなげるためには、5つの重要な能力があると言われています。

  1. 好奇心
  2. 持続性
  3. 柔軟性
  4. 楽観性
  5. 冒険心(リスク・テイキング)

 

どれも、なるほどなーと感じるものばかりだと思います。

 

好奇心

「ちょっとおもしろそうだな」「ちょっとやってみようかな」

この気持ちは、自分のキャリアを豊かにするためには、とっても大切です。

特に仕事や会社に慣れてくると、つい「自分はこの程度」だと変に謙遜したり、「それは私の専門分野じゃないから」とシャットアウトしてしまいがち。

 

でも、それって豊かなキャリアを作るためには、とてももったいない思考です。

 

「ちょっとやってみよう」「何となくおもしろそう」という好奇心は、新たな扉を開くためには、とても大事なことですよ。

持続性

物事が最初からうまくいくとは限りません。

特に今までに経験がないことにチャレンジする時は、失敗することだってありますよね。

そんな時にすぐ諦めてしまっては、偶然の出来事をチャンスにすることはできません。

 

もちろん、「自分を犠牲にしてまで頑張る!」なんてことは必要ないですが、簡単に諦めずに粘り強く続けることで道が開けることも、たくさんあるのです。

柔軟性

これも社会人経験や年齢を重ねるほどに失われやすくなりますね。

強烈な成功体験や失敗体験をしている人は、その出来事が足を引っ張ってしまうことも。

 

以前のような社会であれば、過去の経験が成功を作ってくれたかもしれません。

でも、これだけ変化のスピードが激しい時代においては、その変化にどれだけ対応できるかが、豊かなキャリアを作る上でも必要不可欠。

 

転職を考えている人は、特に柔軟性を持つことは必須ですよ!

楽観性

いつも思い通りのキャリアが作れるとは限りません。

足踏みするときもあるだろうし、後退していると感じるときもあるかもしれません。でも、そんな時に必要以上に落ち込んでいては、さらに負のスパイラルにはまるだけです。

 

自分のありたい姿、自分の譲れない価値観をしっかり持っていれば、一時的に足踏みしたり、後退したりしても大丈夫です。

 

「何とかなるさ!」と言う気持ちを持つことも大切です。

冒険心(リスク・テイキング)

いつもと同じことをいつもと同じようにやっていては、新しいことはやってきません。

偶然を味方につけて、自分のキャリアを豊かにするためには、リスクを取ることも考える必要があるんですね。

それはもちろん、ただ闇雲に突っ込め!と言っているわけではありません。

ちゃんと足場を固めることは大事。

 

準備もせず、ただ闇雲に突入するのは、冒険心ではなくて単なる「無謀」です。

 

 

「ありたい姿」を明確にすることが偶然を呼び込む

終身雇用が当たり前だった頃は、会社に入社したら、あとは会社がその後のキャリアを考えてくれました。

 

3年後にはこの仕事をして、5年後にはこんなスキルを身に着けて、10年経ったら課長になって・・・などと言うモデルケースがあったんですよね。

でも、残念ながら終身雇用は崩壊し、会社に入ったら自動的にレールが敷かれている、なんてことはなくなってしまいました。

今までのように細かいキャリアプランを作っても、そのとおりに進むことが難しくなっているということです。

 

それに会社員で働いている以上、いつも自分の望む仕事が出来るとは限りません。

配属される部署だって自分では、なかなか決められないですよね。

自分が理想とする部署で、理想とする仕事が出来る人の方が、きっと少ないはず。

 

だからこそ、「好きなことを仕事にしよう!」とか「会社員はオワコン!」だとか言われるのだと思います。

 

でも、この記事でも書きましたが「好き」なだけでは仕事にはならないんですよね。

好きであればあるほど、ちょっとした事が許せなくなることもあります。

『好きだから』仕事にしたいの大きな落とし穴

それに、色々な部署や仕事がある会社員だからこそ、偶然の出会いがたくさんあるとも言えるのです。

 

キャリアプランをガチガチに作るのではなく、自分の「ありたい姿」を明確にしておく。

自分がどんなことを大切にしているのか、逆にどんなことは、絶対に許せないと思うのか、自分の価値観を知っておく。

 

偶然を自分の味方につけるには、まずこれが最初のステップであり、絶対に欠かすことの出来ないものだと思います。

そして、自分の「ありたい姿」を目指すためには、どんなことを知っておくと良いのかをザックリとでも考えておくと良いです。

 

これができれば、ちょっとした行動を取ることもできます。

 

例えば、誰か(社内外問わず)と話をする機会があった時に、「私、●●に興味があるんです」と言ってみる。

もしかしたら、それについて詳しい人を紹介してくれたり、勉強する方法を教えてくれたりするかもしれませんね。

 

最初に「偶然を呼び起こしたり、偶然をチャンスに変えたりするのは、本人によるところが大きい」と書きましたがこういう事。

 

ほんの小さな事でも良いから、自分から行動してみる。

物事の悪い面だけではなくて、良い面を見てみる

 

偶然をチャンスに変えるというのは、何も大きなことをしなさい!と言ってるわけじゃありません。

ちょっとした事で良いんですよ。

 

 

キャリアの8割が偶然の出来事によって形成されるなら、その偶然を味方に付けましょう。

そのための足元固めをしたい方は、いつでも相談にいらしてください。

偶然を味方につけられるのか、そうでないかで、キャリアは大きく変わっていきます。始めるなら今ですよ。

組織の中で成果を出すための会社員向けキャリアコンサルティング