
「自己開示をしよう」と言われたこと、ありませんか?
特に起業女子の間では、お約束のように聞かれる言葉ですよね。
自己開示をしないと、集客ができない。
だから、ブログやFacebookでは自分のことをどんどん書くように!
こんな風に指導されるわけです。
もちろん、売れたいし集客したいから、それを素直に受け止めて実践。
私もアメブロ時代には、色々書いていたな。
ブログやFacebookを見て、ギョッとすることありませんか?
それは、最初はちょっとした内容だったのが、どんどん過激な内容になっていくから。
自分のプライベートや過去の出来事は当たり前。
家族のプライベートから、子どものこと、果ては夫婦生活の細かななことまで、こんなこと書いて大丈夫?と思うことが書かれています。
中には、別れたご主人とのLINEを晒しながら、悪口を書きまくっている人もいますしね。
きっと、感覚が麻痺していくんじゃないかな。
最初はこんなこと書いていいのかな?と思うのだけれど、「いいね」をもらったり、「共感しました」なんてコメントをもらったりすると、これでいいんだ・・って安心しちゃう。
それと同時に、他の起業女子が自分よりも過激なことを書いて、自分よりも「いいね」や共感コメントを貰っていると、自分がそれを上回るには、さらに赤裸々に語らなくちゃいけない!
そんな気持ちになるのだと思います。
結果、どんどんプライベートの切り売りをすることになるわけです。
起業女子だとFacebookやアメブロですが、Twitterで炎上ネタを狙っているような、一部のインフルエンサも同じなんじゃないかな。
他のインフルエンサーよりも目立たないと、自分の存在意義がなくなっちゃいますから。
でも、本来の自己開示って、自分のプライベートを切り売りすることではありません。
自己開示とは、自分が何を考えているかを伝えること
起業したばかりの頃は私も、自己開示とは、プライベートをさらけ出すことだと勘違いしてました。
だけど、よく考えると、クライアントは、別にプライベートを知りたいわけじゃないんですよね。
知りたいのは、どんな考えを持っているのか、どんな価値感なのか、何を大切にしているのか・・です。
そして、自分の考えかたや価値感を伝えるのに、プライベートを晒す必要はありません。
- 自分がどうして、その仕事をしているのか
- その仕事に対して、どんな思いを持っているのか
- 何を大切にしているのか
これを伝えればいいんですよ。
私自身、アメブロからWordpressにメインブログを移してから、自分のプライベート記事は一切書いていません。
でも、お申込をしてくださった方に聞くと、「ブログを読んで、共感したから」とか「ちぐささんの考えかたが、すごく好きだったから」と言ってくださるんです。
ねっ、プライベートなんて一切、さらさなくていいんですよ。
逆に「自己開示しなさい」と言われて、プライベート以外に開示するものがないのだとすると、そっちの方が問題!
だって、自分のビジネスに対する思いも信念も、何もないってことだからね。
プライベートをさらけ出して喜ばれるのは、猿山の猿で喜んでるのと一緒。
自分のプライベートを切り売りするほど、「いいね」がつくし、「共感しました」とか「自分を出せる◯◯さんが羨ましいです」と言ったコメントが入る、と思っているかもしれません。
実際、Facebookなんか、そんなのばっかりだしね。
でも、よーくよーーーーーく考えてみてください。
自分の大切な友だちや家族が、プライベートを切り売りしていたら、「ねぇ、やめなよ」って言いませんか?
「今はいいかもしれないけれど、デジタルタトゥーはいつまでも残るよ」
「プライベートの切り売りって恥ずかしいよ」
そう言いませんか?私なら言います。だって、本当に恥ずかしいと思うし。
それに、例えばご主人がいる方なら、ご主人の会社関係者がそれを見て、「あの人の奥さんって」って言われるかもしれないんですよ。
お子さんがいる方なら、お子さんがお友だちに何か言われるかもしれません。
そこまでして、プライベートを切り売りする必要ってある?
「いいね」されたり、コメントが付いたりするのは、猿山の猿を見て喜んでるのと一緒。
「わー、見て、見て!あの猿、あんなことしてるよ。おもしろいねーーー」
って言われてるのと同義だと思いますよ。
コアラやパンダなどの人気者がきたら、もう見向きもされなくなります。
そんなのってイヤじゃない?
Facebookやアメブロの世界に入っていると、それにすら気づけなくなる。
周りが同じことをしているから、それが正しいと思ってしまうのね。
でも、そんな時こそ、ちょっと離れたところから、自分自身を見てください。
離れたところから見た自分がしていること、どう感じますか?
「全然問題ないじゃない!」と思うなら、それを貫いたらいいです。
でも、もし、「いやーー、ないわ!」と思うなら、プライベートの切り売りはやめましょう。
プライベートの切り売りではない自己開示をした方が、伝わるものがありますよ。