
昨日書いた記事を読んでくださった方から、こんなコメントをいただきました。
「惜しむのもダメだけれど、『気づかない』のはもっとダメ」
なかなか厳しい一言です(笑)
でも、なるほどなーと思ったのも事実。
もしかすると、惜しんでいるのではなく、そもそも気付いていないのかもしれません。
身の危険を感じて、咄嗟に身体が動く・・ということでなければ、「気付いていないこと」は行動には結びつかないですよね。
だから、「気付く」ということは、とても大切なことです。
これはマネジメントやリーダーシップに限らずですよ!
私がセッションをする時に、「なぜ?」「どうして?」「本当はどうしたいの?」としつこいぐらいに聴くのは、クライアントが自分自身の思いや考えに「気付く」ことが大切だから。
気づかなければ行動できません。
気づかなければ何も変わりません。
気づかなければ始めることもできません。
世の中にはちょっとしたことでも、すぐに気付ける人と「えっ、そんなことすら気付けないの?」と思われる人の両方がいますよね。
その差は、いったいどこにあるんでしょう
私は「意識を向けているかどうか」がひとつのポイントなのではないかと思います。
例えば、昨日の記事に書いた「ありがとう」「たすかったよ」「おつかれさま」すら言えない管理職。
言葉を惜しんでいるのではなくて、気付いていないのだとすれば、それは部下に意識が向いていないんですよね。
意識が向いていないから、何をしているのか、どんなことを思っているのかが分からない。
もしかすると、自分が「ありがとう」や「たすかったよ」という言葉をかけていないことにすら、気付いていないのかもしれませんね。
それも自分が発している言葉に意識を向けていないから。
他人から指摘されて気付くのは、指摘されたことで、そこに意識が向くようになるからですね。
だから、気付くための初めの一歩は「意識すること」だと思うのです。
意識ってすごくあやふやだし、他に気になることがあると、すぐにそちらに引っ張られてしまうけれど、毎日少しでいいから、自分が「気付けるようになりたい」と思うことに意識を向けてみること。
毎日繰り返しやることで、「意識を向けよう」と思わなくても、どんどん気付けるようになってきます。
気付けるようになったら、あとは「どういう行動をするか?」を考えたら良いですよね。
どうしても、すぐに「何かしなくちゃ!」と焦るけれど、最初にも書いたとおり、「気づかないこと」を行動に移すことはできません。
そして、気付いていないことの中にこそ、大切なことが隠されていることが多いのです。
「気付き」アンテナの感度が鈍っているなら、まずはその感度を上げるところから始めてくださいね。
気づきのアンテナの感度を上げたい方は、いつでもご相談ください。お待ちしています。