
「それって、私に嫉妬しているのね」
「自分が不幸だから、私が羨ましくて仕方がないのね」
自分の行動や発言に対して、「それはおかしいよ」って反対されたり、「いやいや、こういう考えかたもあるんじゃない?」って反論された時、すべてを『嫉妬』や『相手が不幸だから』で済ませていませんか?
自分に対する反対意見や批判は、全て受け付けない!という考えかたは、視野を狭くするし、成長する機会を奪います。
ここに『ドリームキラー』をくっつけると、さらに自分の視野を狭くさせるし、視野を狭くさせることで、自分の利益にしようという人たちのカモにもなります。
確かに他人を妬んだり、攻撃したりする人がいる・・というのは事実です。
そんな人たちを相手にする必要はありません。
嫉妬や陥れたいという気持ちからくるのか、自分を成長させてくれるきっかけになるのかを判断できるようにならないといけないですね。
瞬間的に湧き上がってくる感情を否定する必要はない
やっかみや嫉妬ではなく、自分を成長させてくれるものであったとしても、自分に対する反対意見や批判を受けると、一瞬「ムカッ」としたり、「何で!」と思ったりすることはありますよね。
私もあります。
私の場合は、ムカッと言うより、「あー、めんどくさいな」なんですけど(笑)
マジメな人ほど、最初に出て来る感情に対して、「こう思っちゃう自分はダメだ」と考えてしまうんですが、それは必要ありません。
湧き上がってくるものは仕方ないんです。
大事なのはその次
「どうしてムカッとしてしまうんだろう?」
「何をめんどくさいと思っているんだろう?」
「そのムカッやめんどくさいで何が解決するんだろう?」
ひたすら自問自答することです。
すると、自分の中で、なぜ最初の感情が出てきたかが分かるようになります。
これだけでずいぶんと楽になりますよ。
嫉妬や反対意見とは違いますが、ついこの間、継続クライアントさんから「仕事でムカついてやってられないことが多い」とメールをもらったので、小さなちぐささんとのセッション(注)を勧めたところ
「小さなちぐささんに出てきてもらったら、昨日あった社内のイライラすることも消えていきました。」
と返信をもらいました。
最初に出て来る感情を否定する必要は、絶対にないですからね。
注:私の継続クライアントさんたちは、ある期間が過ぎると、悩んでいる時に、小さな私が耳元に現れて、「どうしてそう思うの?」「何でそれじゃダメなの?」「何が不安なの?」「本当はどうしたいの?」と聞くそうです。その小さなちぐささんの問いに答えると、スッキリ解決するそうです。いわゆるセルフセッションですね
それは本当に相手の嫉妬や、相手が不幸だから出る発言なの?
ファンビジネスをしている人、そのファンの人たちが、「嫉妬しているからだ」「自分が不幸だから、相手の幸せが喜べないんだ」と言っていますが、本当にそうですか?
自分に都合の悪いことを言われた
自分の間違いを指摘された
自分のちっぽけなプライドを傷つけられているだけではないですか?
もちろん、単なる嫉妬や八つ当たりを真に受けて、傷つく必要はありません。
だけど、成長したいと思っているなら、単なる嫉妬や八つ当たりなのか、自分のちっぽけなプライドを守りたいだけなのかはシッカリと考える必要があるはずです
最初のムカッやイラッのままで、冷静に考えることはできません。
そこで結論を出そうとするから「嫉妬」だとか「八つ当たり」だとかしか出てこないんですよ。
ムカッやイラッの時に条件反射しないで、一呼吸置くこと。
そして、自分が冷静になった状態で、もう一度考えてみる。
それでも、嫉妬や八つ当たりだと思うなら、それは反応せずに放っておいたらいいのです。
反対意見や批判は、自分を成長させてくれる大事なアイテム
イヤな意見は聞かなくていい
自分が心地よくなれるものだけを受け入れればいい
最近の流行りだと思いますが、これは自分の成長を止めるだけです。周りにYesマンしかいない上司や社長を思い浮かべてみてください。
その人やその会社、これからさらに成長しそうですか?
どこかで成長が止まると思いませんか?
自分と異なる価値感や意見を排除し、耳に心地よいものばかりを受け入れるのも同じことです。
最後に待っているのは、「裸の王様」ですよ
自分とは違う意見や価値感を全て受け入れろ、ということではありません。
違う意見や価値感を持つ相手をやりこめろ、ということでもありません。
- なぜ、相手が伝えようと思う価値感や意見は何なのか?
- 今まで自分が信じていた価値感や思いとどう違うのか?
- 相手が伝えていることで、自分が気づかなかったところはないか?
- 相手が伝えていることを聞いても、やっぱり譲れない自分の思いや価値感は何か?
これを考えることです。
もしも、相手が言っていることが「その通りだな」と思えば、その意見を取り入れればいい。やっぱりそれは違うなと思うなら、取り入れる必要はない。
脊髄反射するのではなくて、ひとまず受け止めて考える。
そして、自分がどうするのかを決める。
心地よい意見ばかりの中に身をおいていたら出来ませんよね。
「成長する」「勉強する」というと、本を読んだりセミナーを受けたり、資格を取ったり、ということばかり頭に浮かぶかもしれません。
でも、そんなことをしなくても、身近に成長できるきっかけはいくらでもあるのです。
あえて、自分とは違う考えかたの人と話をしてみる
あえて、自分の意見を公の場で発信して、その反応を見てみる
自分への反対や反論を「単なる嫉妬」「不幸な人の八つ当たり」だと決めつけるのは簡単です。
でも、それで成長する機会を失っているならもったいない。
成長する気はない、裸の王様でもいい、というなら、いつまでも心地よいぬるま湯の中に浸っていたら良いです。
それも、ひとつの方法ですから。
ただ、成長したい、自分の器を広げたいと思っているなら、自分と異なる意見や価値感に出会った時、
どうして、この人は、こういう価値感なのかな?
私はその価値感をどう考えているのかな?
考えるクセをつけてみてくださいね。
考えるクセをつけたい方は、いつでも相談にしにいらしてください。