
あと2日で2017年も終わりますね。
2018年に向けて、新しい計画を立てている人も多いと思います。
でも、その計画、あなたの「やりたい」ことですか?
「やるべきこと」で埋まっていませんか?
昨日、今年最後のセッションをしました。
「2017年の振り返りと、2018年に取りたい資格があるので、その相談に乗ってください」というご相談。
きっと、その資格を取ることのメリットや勉強方法、取った後にどんな風に活かせば良いのかを聞きたかったんだと思います。
でも、話を聞いていると、クライアントさんが「取りたい」と言っている資格と、クライアントさんが望んでいること、私から見ると全然一致しなくてね。
「本当にその資格を取りたいの?」
こう聞いてみました。
クライアントさんからは、資格を「取らなければいけない」理由はいくつも出てきたけれど、「取りたい」理由は出てきません。
もう1回聞きました。
「その資格、取るのはかなり大変だけれど、その大変さを超えても取りたい資格なの?それなら、取ったらいいと思うよ」
やっぱり、「取りたい」という言葉は出てきません。
そこから、しばらく「何で?」「どうして?」を繰り返したところ、
自分のキャリアを伸ばすには、何か資格を取らなければならない。
と思っていたことが判明。
「その資格、かなり本気で勉強しないと難しいよ。それでも、取りたいと思う?やってやる!って決められる?」
「ちぐささんと話をするまでは、2018年は、この資格を取ろう!って思ってたのに、そこまでの覚悟はないかもしれません。どうして、こう思ってしまったんでしょう?」
それは、「〜すべき」で行動しようとしたからですよ。
「〜すべき」と「〜したい」は、動機づけが全く違う
真面目な人ほど「〜すべき」「〜しなければならない」で物ごとを考えてしまうのだけれど、それって、全然やる気出ないのよ。
「やるべき」ってことは、強制だよね。
他人からではなく、あなた自身からの「強制」です。
人は強制されたり押し付けられたりしたら、反発したくなるでしょ?
不利益をこうむったり、罰則があったりするから、イヤイヤやるかもしれないけれど、本心ではやりたくない。
だから、やる気が出ないのです。
それでも真面目な人は、「やらなきゃいけない」と自分のお尻を叩いて何とか始めるんだけど、思うように進まないし、途中でうまくいかないことがあると、諦めてしまいやすくなります。
一方で、「〜したい」は自分の欲求。
あなた自身の意思で「やりたい」と思ったことだから、やり方を工夫する。
途中でうまくいかないことがあっても、「どうやって乗り越えようか」と考えることができるのです。
自分自身を縛り付けて、無理やりやらせるのが「〜すべき」
自分自身の自由意思で、やろうと決めるのが「〜したい」
やる気だけではなく、どちらが結果が出やすいかも分かりますよね?
「やるべき」ことだけでスケジュールを埋めたら、やりたいことは分からなくなる
「でも、何がやりたいの?って聞かれても分からないんです」
はい、これもよくあることです。
ずーっと「〜すべき」で物事を考えてきた人は、「やりたいこと」と言われてもピンときません。
そもそも、「やるべき」と「やりたい」がごちゃごちゃになっていることも多いからね。
だから、こんな風に聞きました。
「毎日、“あっ、今日はこれをやりたい!やろう!”って思うことをやってる?」
「・・・・・・・」
私のクライアントさんは、仕事だけではなく、プライベートの時間も「やるべきこと」でいっぱいだったの。
明日は◯◯があるから、これを「やらなければいけない」
あさっての準備も「しないといけない」
その他にも、あれもこれも「やらなければいけない」
こんなにずーっと「やるべき」ことで頭がいっぱいなら、そりゃ、やりたいことが出て来るはずもない。
きっと、「やりたい」が思い浮かんだとしても、次の瞬間には、
でも、あれもやらなくちゃいけない、こっちもやらなくちゃいけいない。
そんなことをしている暇はないと、「やるべきこと」に乗っ取られてしまうはず。
これでは、どんどん「やりたい」ことは見つからなくなります。
1日に1つで良いから「やりたい」と思うことをやってみる
「〜しなければならない」
「〜すべき」
こうやって自分自身を縛り付けてしまう人は、まず、「1日1つ」あなたのやりたいことをやる習慣を付けてください。
美味しいコーヒーを飲みたいから、丁寧にコーヒーを淹れる。
ゆっくりお風呂に入りたいから、お気に入りの入浴剤を入れてお風呂に入る。
眠いから、少し早めに寝る。
小さなことで大丈夫。
もし、やりたいことが見つからなければ、「やりたくないことをやらない」でもいいです。
今日は掃除をしたくないから、やらない(←いつもの私)
今日は料理を作りたくないから、お惣菜を買って帰る(←これも私)
どちらも、無理やりではなく、あなた自身が自由に決めたことを実行する。
この練習がとっても大事です。
毎日の「やりたい」ことが分からないのに、大きな「やりたい」ことが分かるはずがありません。
ぜひ、やってみてくださいね。
“自分らしく”働くためには、何よりも土台が大事ですよ!