
こんばんは。古賀ちぐさです。
少し前にテレビで放送されていた、「東大生が選んだ勉強になると思う漫画ベスト20」を見ていたのですが、1位に選ばれた漫画は何だったと思いますか?
なんと『ドラえもん』だったんです。
その理由は、「ドラえもんの秘密道具は今のテクノロジーを予言したものもあり、発想の基礎になる」「お金持ちになる考え方が学べる」などでしたが、別の勉強会でも『ドラえもん』はお手本になると教えてもらいました。
それは
「ドラえもんは、最高のマーケッターである」
ということ。
ドラえもんって、自分からは絶対に売り込み(?)をしないんですよね。
のび太くんから「ドラえもん〜」と言われて始めて、4次元ポケットから秘密アイテムを出す。
決して「タケコプターっていう便利なアイテムがあってね、これはこんなにすごいんだよ。のび太君使ってみなよ!」とはならないわけです。
この話を聞いた時、なるほどなーって思ったんです。
もう数十年単位でドラえもんを見ていないけれど、私が覚えている限り、確かにドラえもんから、のび太くんにアイテムが押し付けられたことはない。
相手に必要とされているもの
相手がサポートして欲しいと思っているもの
これらを差し出しているんですよね。
でね、そうやって考えると、ドラえもんってリーダーとして見習うべきところもあるよなーって思ったんです。
もちろん、のび太くんを甘やかしすぎ!というのはあるんですけど(笑)
自分の「良かれ」や価値観を押し付けず、相手が必要とするサポートをしているところは、さすがだなと思うのです。
リーダーって、メンバーよりもたくさんの経験をしていることが多いし、見えている範囲も広いですよね。
すると、ついつい自分が正しいと思うことを言いたくなっちゃう。
ドラえもんで言うなら、『のび太くんから求められていないのに、「これを使うといいよ」「これが便利だよ」とアイテムを出しちゃう』感じです。
メンバーは、「いや、そんなことを求めているんじゃない」と思っても、なかなかリーダーに言い出せず、結果、必要ないアドバイスや必要ないサポートをしたリーダーが一人で悦に入るなんてことも。
ここに「あなたのためを思っているんだから」と言う言葉が入ったら、さらにメンバーにとっては大きなお世話。
信頼関係もどんどん失われます。
相手が必要としていること
相手がサポートして欲しいと思っていること
これらを察知して、的確にサポートしてくれるリーダーって、なかなかいないなと思います。
私自身ができるか?と言われれば、全然できてないです。
やっぱり余計なお節介を焼きたくなってしまうし、必要以上のアドバイスをしてしまいたくなる。
「あなたのためを思って」は言わなくなりましたが、それでもまだまだ『小さな親切大きなお世話』をしていることも多いです。
のび太くんはわかりやすくドラえもんに泣きつくけど、職場であれだけわかりやすく泣きついてくるメンバーは、なかなかいないですよね。
だからこそ、メンバーをよく見る必要があるんじゃないかな。
メンバーは何に困っているんだろう?
メンバーはどんなサポートをして欲しいと思っているんだろう?
相手に興味がなければ、できないことです。
そしてただ見るだけじゃなくて、「何かサポートできることある?」と本人に問いかけること。
それがとても大切なことだと思うのです。
クソバイスじゃなくてアドバイスができるリーダー。
押し付けの「あなたのため」じゃなくて、本当にメンバーのことを思いやれるリーダー。
やり方は人それぞれだけれど、この2つはとても大切なリーダーとしての要素なんじゃないかなと私は思うのです。
PS.
誰かが作ったリーダー像に無理やり当てはめようとするから、しんどくなる。
一人ひとり強みや魅力は違うのだから、自分だけのリーダーシップを育てたらいいと思うのです。
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