
「メンバーから頼まれたことや言われたことが、自分では解決できないことだと、どうしていいかわからなくなるんです」
という、ご相談を受けることがあります。
なるほど。確かにそういう時って困りますよね。
とりあえずやってみるけどできない…はもったいない
「メンバーからできないことを頼まれた時はどうするんですか?」と聞いてみると、多くの場合「とりあえずやってみようとはするんですけど、やっぱりうまくいかなくて…」という答えが返ってきます。
できなかった事に対する申し訳なさが何度も積み重なると、「私はリーダーには向いていない」という気持ちに繋がっていきます。
メンバーの立場からみると、「やってくれるって言ったのに、結局できないじゃないか」とリーダーへの不信感を抱くことも。
どちらにとっても、いいことはないですよね。
とても、もったいないです。
リーダーは魔法使いじゃない。できないことがあって当たり前
メンバーから頼まれたことが、自分の権限の範疇を超えている、自分だけでは解決できない時はどうするか?
答えは簡単です。
「できない」と言いましょう!
と言うと、たいてい「えっ?できないって言っていいんですか?」と言われますが、いいのです。
リーダーは魔法使いじゃありません。
なんでもひとりでやらなくちゃ、なんでも解決しなくちゃ、なんて肩に力をいれる必要はないのです。
とは言うものの、メンバーからの依頼を「それは、私ではできません」と、スパーンと切って捨てるのは、いただけません。
「えっ、やろうともせずに無理って言っちゃうんだ…」と思われます。
大きなくくりで考えるから、できるかできないかの二択になる
まずは、やれるやれる事とやれない事にわけましょう。
大きなくくりで考えるから、できるorできないの二択になってしまうのです。
細かく分解すれば、必ず何かしらできることがあるはずですよ。
そして「ここまではできる。でもここからは、こういう理由でできない」と伝えることで、メンバーは、リーダーがどこまでなら対応できるのかを知りますし、「やろうとしてくれている」という思いを受け取ります。
どんどんメンバーを巻き込もう
できることなら、
「あなたはどう思う?あなただったらどうする?」
とメンバーを巻き込めるといいですね。
メンバーを巻き込むことで、メンバー自身の考える力を伸ばす事につながるし、評論家のように口だけ出す事を抑える事にもつながります。
「できない」と言うのは最初は勇気がいるかもしれません。
でも思い切って伝えてみてください。
「私はリーダーには向いていないかも…」と言う、もったいない思い込みを払拭する大きなチャンスですよ。
PS.
喉の奥に小骨が引っかかったような「モヤモヤ」はさっと解消してしまいましょう。
たかが小骨。されど小骨。放っておいたら炎症を起こすかもしれません。「今のモヤモヤは今のうちに」です。