
最近、私のサービスを受けてくださる方に
「どうして、私のサービスを受けようと思ったんですか?」と聞くと、こんな風に答えてくれる方が多いのです。
「キラキラ起業女子にはまったことがある人だったから」
私のクライアントは、キラキラ起業女子(スピリチュアル系、子宮系などなど含む)にハマったことがあり、そこに違和感を覚えた人が多いんです。
そんな経緯もあり、ちょっと前に私がキラキラ起業女子にはまった理由を書いたら、ビックリするほど読んでいただきまして(笑)
ありがとうございます。
ハマったけれど、今は違う・・ということは、抜けた理由もあるわけで、今日はどうして、私が抜けたのかについて書きますね。
この記事では、起業コンサル系、スピリチュアル系、子宮系などなど、あの界隈を全て含んで、キラキラ系と言っています。
目立ってるのはトップだけだよね?が最初の違和感
キラキラ系に最初に感じた違和感は
目立っているのって、トップの人だけだよね??ということ。
人見知りということもあり、私はあまり参加しなかったけれど、Facebookを見ると毎日のようにお茶会やらが開催されているんですよね。
当然のようにタグ付けしあっているわけですが、そのコミュニティのトップと幹部クラスぐらいしか、分からないんです。
きっと何度も参加している人もいるはずなのに、ぜーんぜん目立たない。
コミュニティトップの人も、いつも同じ人しか紹介しない。
起業コンサルなのに、えこひいきするんだ。
そうか、この“えこひいき競争”に勝たないと、紹介すらしてもらえないんだ。
コミュニティトップの人に「えこひいき」してもらうために、セミナーやセッションに行く時には手土産の用意も忘れずに。
別に「お客様は神様です」とは言わないけれど、なぜ、お金を払ってサービスを受けている側が、手土産を用意しなくちゃいけないのか不思議でね。
普通は逆だよね?
会社で考えたらわかりやすいけど、営業がお客さんのところに手土産を持っていくのは分かるけれど、お客さんが営業に毎回手土産持参ってありえないでしょ?
それが当たり前のように行われる世界に、違和感を覚えました。
伝説のパグ vs ドーベルマン論争勃発
早々と起業コンサル系の人たちには違和感を覚えたのですが、それ以外のキラキラ系には、まだまだ憧れがあった私。
2016年の前半って、キラキラ系の一部で「パグvsドーベルマン」論争があったんです。
パグvsドーベルマン論争で「あっ、あれ!」と分かる方は、かなりキラキラ系にハマったか、キラキラ系をオチしてた方ですね(笑)
詳細を知りたい方は調べて欲しいのだけど、簡単に言えば「ドーベルマン=美女」「パグ=ブス」と定義付けて、私はドーベルマンだとか、私はパグだったとか格付けしあっていたんですよね。
当然、キラキラ系のトップの人たちは「私はドーベルマンだ」と言ってたんだけど、彼女たちに憧れる人たちが、
「私はずっとパグだと思ってたけど、やっぱりドーベルマンでした」
「私はこれからドーベルマンとして生きていきます」
とこぞって宣言し始めたり、ブログで悪口を書き始めたりしたんですよね。
この時点で、私の頭の中に2度目の「?????」が浮かぶのです。
私はそもそも、男女問わず、ブログやFacebook、Twitterなどで、汚い言葉を使う人が苦手です。ましてや女性、さらに自分を「ドーベルマン(美女)」と言う人が、そんな言葉を使う??と(笑)
いやいや、この時点で美女じゃないでしょうと思ったわけです。
それでも、そのトップの人たちには、まだまだ憧れを持っていた私。
振り返って書くのがイヤになるほど、あの時の私はおかしいね。
あちらの世界から、よく戻ってきたと思う。
そして、私が「あっ、やっぱり違うわ」と思った、できごとがありました。
絶世の美女のはずが、「えっ、普通だよね?」
それは、「自分の「天使」と繋がる聖なるセミナー&天使瞑想WS」に参加したときのこと。
主催者は、キラキラ系の中でもすごく有名だった方。
セミナー会場では、物販コーナーもあって、もうひとりの有名起業家も来るということで、ちょっとウキウキしていたのです。
だって、お二人ともご自身を「美女」だと言っているし、実際に「ファン」を公言している人もたくさんいたし、さらに、直接会った人たちは
オーラが違いました!
入ってきただけで、涙が出ました!
本当に美女で、まさに女神でした!
とかって言っているんだもの。期待しちゃうでしょ?
で、実際にお会いした感想は・・
「えっ、普通だよね?」でした。
誤解のないように言っておきますが、何の前知識もなく会ったら、「あっ、キレイな人だなー」と思っていたと思います。
でも、なにせ「美女」だとか「オーラが違う」とか「会うだけで涙が出る」とか言われていたので、私の頭の中で妄想が膨らんじゃったんです。
オーラと言うなら、宮崎空港で、たまたま見かけたダルビッシュ投手の方がずっとオーラがありました。
そこだけ空気が違ったもの。
だから、「あーー普通だなぁ」と。
彼女たちを「美女」だの「女神」だのと崇め奉る気持ちが、全然わからなかったんだよね。
ここで、私のキラキラ系へのあこがれは風前の灯となるわけです。
女子中学生とやることが一緒と気づいた瞬間、全てが終わった
最後のトドメは、キラキラ系の幼稚な人付き合い。
人間だから、合う、合わないはあります。
一緒にビジネスをやろうと思って始めたけれど、やっぱり違ったなと袂を分かつこともあります。
私はずっとベンチャー企業にいたので、スタートアップメンバーが、意見の食い違いで去っていくところも見ています。
だから、付き合う人が変わること、そのものは何とも思わないのです。
でも、キラキラ系は極端なの。
昨日まで仲良く一緒にセミナーをやっていたのに、次の日にはもう悪口を言い合っていたり。
Facebookでは仲の良いフリをしているのに、影で悪口を言っていたり。
あぁ、女子中学生と一緒だなと。
女子中学生と同じことをやって、それを恥ずかしいと思わない人のビジネス、その人が教えるビジネス、それって私がやりたいことなの?
そう考えたら、最後のかけらが砕け散りました。
こじらせた承認欲求と自信のなさが、私を妄想の世界へ連れて行った
前回の記事にも書いたけれど、私がキラキラ起業女子にはまったのは、ひとえに「自信がなかった」から。
20年以上会社員として働いてきた、会社員としての私の常識は、起業したら通用しないことも多い。
そもそも、頭の使い方、お金の使い方、時間の使い方、成果の出し方、全部違うんだよね。
それらをきちんと学ばず、いきなり「月商7桁」とか「派遣OLだったのに」とか言う人たちを見てしまって、焦ってしまったのです。
会社員という立場で見たら、私の方がずっと「デキル」人だったはずなのに。
私の方が一生懸命仕事をしてきたはずなのに。
そういう自分がイヤだったから、見ないふりをしていただけで、心の中にはそういう想いがずっとあったんだよね。
この人たちに認めてもらえたら
この人たちと同じステージに立てたら
今まで、私が頑張って仕事をしてきたことはムダじゃなかったって思える!
そんな気持ちだったんだと思います。
結局、20年以上の会社員生活の中で、自分がやってきたことを私自身が信じてなかったんだよね。
そして、自分に自信がないから、他人からの承認で「あっ、私は大丈夫なんだ」「私は間違っていないんだ」と確認したかったんだと思うのです。
私がクライアントに
「こじらせた承認欲求ほど、厄介なものはないからね!」
「変なプライドを持っていると、どんどん自分を苦しくするよ」
と言うのは、私自身が身をもって経験しているからです。
今はもう、キラキラ系からはすっかり足を洗いまして、いたって普通に仕事をしています。
不特定多数の人に認められたいとも思っていないし、SNSの中だけの仲良しごっこをする必要もないし。
とっても楽です。
私のことを頼ってくれるクライアントが、「ちぐささんのコンサルを受けて良かった」と言ってくれたら、それでいいんですよね。
だって、「私を見て!私を褒めて!」と言いたくて起業したわけじゃないですから。クライントが喜んでくれたら、それでいい。
自信がないことが原因で、承認欲求をこじらせているなら、最初にやることは、自分に自信をつけること。
こんな状態でキラキラ系の人たちの発信を鵜呑みにしたら大変よ!
20代ならまだしも、私のように社会で20年以上も働いてきた「いい大人」がキラキラ系にはまり、それを公開するのって、やっぱり恥ずかしいのです。
黒歴史とは思ってないけど、「私ってバカだな」とは思う(笑)
でも、この記事を読んで、「あっ、私も妄想の世界に入っているかも!」と気づいてくれたら嬉しいし、私の体験はぜひ、反面教師にしてください。
自分に自信がなくて、承認欲求をこじらせているな、と思うなら、いつでも相談にいらしてくださいね。