
どんなアドバイスをしても、何を言っても「でも」「だって」と言い訳する人のことです。
3年近く前に書いた「成長するデモデモダッテちゃんと成長しないデモデモダッテちゃん」は、「デモデモダッテ」あるいは「でもでもだって」でGoogle検索すると、1位もしくは2位に表示される人気記事です。
「うちのメンバーにも、デモデモダッテちゃんがいる…」とため息をついている女性リーダーも多いかもしれませんね。私も「でもでもだって」ちゃんには数多く出会ってきたので、「あー、もう!だったら勝手にすれば」と言いたくなる気持ちは、とってもとってもわかります。
でも最近は、「デモデモダッテ」ちゃんよりタチの悪い人がいる気がしてなりません。
それがタイトルにも書いた「いやいやだから」さん(この記事のために作った造語)です。
「いやいやだから」さんって何?
「いやいやだから」さんと言うのは、イヤイヤ期の子どものように、なんでも「いーーーやーーー」と言う人のことではありません。
誰かの言葉に対して「いや、それは(違う)」「だから(そうじゃない)」と否定する人のことです。
あなたの周りにもいませんか?
相手の意見を受け止めている「風」な聴き方をしていても、よくよく聞いていると、「いや、違う」「だから、そうじゃない」のような否定ばかりをしている人。
「いやいやだから」さんは、誰かにアドバイスする人がなりやすいのです。
「いやいやだから」さんは、人のやる気を奪っていく
「いやいやだから」さんは、他人のやる気や成長機会を奪います。
「いやいやだから」と言いたくなる気持ちはわかるんですよ。
メンバーの言っていることが甘く思えたり、考えが足りていないように見えたり、それは違うだろ?と感じたり。
私自身も「いやいやだから」さんだった自覚はあります。
だけど何を言っても
「いや・・・」
「だからそれは・・・」
と否定されたら、どんどん意見を言うのが嫌になりますよね。
それに「いやいやだから」さんは自分に自信がありすぎる人が多いから、口調がつい強くなっったり、声が大きくなったりして、相手が萎縮しちゃう。
「最近の若手は受け身が多い」
「自分から動かない。言われたことしかやらない」
とはよく聞く話ですが、その原因のひとつは「いやいやだから」さんにあると思ってます。
メンバーのやる気を奪っておいて、「受け身が多い」「自分から動かない」と文句を言うのは、ちょっと酷いですよね。
「いやいやだから」の前に言葉の背景を聞いてみる
いきなり否定から入られたら、誰だって気持ちの良いものではありません。
それがリーダーのような、立場が上の人から言われたらなおさらです。
立場が上の人に意見を言うのは、リーダーが思っている以上に身構えたり、億劫に感じたりする人が多いもの。
「意見を言ってくれてありがとう」
「提案してくれてありがとう」
の気持ちは忘れちゃいけません。
そして言葉の背景をしっかり聞いて欲しいのです。
背景に目を向けることで、後輩や部下の言葉にしていない思いに気づくこともできます。
「違うな」と思うことも、なぜその考えに至ったのか、どこを指摘すればいいのかが、より分かるようになります。
何よりメンバーは、リーダーが自分の話を真剣に聞いてくれたということを、嬉しく感じるはずです。
指摘しちゃダメなのではなく、いきなり「いやいやだから」を言わない
「いやいやだから」さんは、相手のやる気を奪う
否定せずに言葉の背景を聞くことが大切
というと、「えっ、間違っていても指摘しちゃいけないの?」「それは違う」と言っちゃいけないの?と思う人もいるかもしれません。
そういうことではありません。
仕事の場に相応しくないこと、会社のルールを守らないこと、顧客に迷惑をかけることなど、指摘すべきことは、きちんと指摘しなければいけません。
ダメなものを放っておいたら、それこそメンバーの成長機会を奪いますし、周りにもマイナスの影響を与えます。
「指摘してはいけない」のではなくて、いきなり「いやいやだから」と言わないということです。
あなた自身を振り返ってください。
「いやいやだから」さんになっていませんか?
心当たりがあったら、まずは1回でも多く「いやいやだから」をグッと堪えるところから初めてみましょう。
メンバーに信頼されるリーダーになるには、毎日の小さな積み重ねが大切ですよ。
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