人間関係をスムーズにするためには、感情をコントロールすることが良い。

社会人なら、感情をコントロールできるのは当たり前。

 

最近、よく言われますよね。

「感情ってどうやってコントロールすればいいんですか?」と聞かれることも増えました。

 

でも私は、感情をコントロールする必要はない、むしろ感情をコントロールするのは「悪」だとすら思ってます。

 

無理やり感情をコントロールした先に待っているのは、不感症です。

不感症になると、自分が何を感じているのかが分からなくなるので、どんどん自分自身からズレていきますよ。

 

流行りの言葉で言うならば「自分らしい生き方」が出来なくなっていきます。

 

湧き上がる感情は、自分自身の心を表したもの

 

感情ってとっさに湧き上がるものですよね。

そして、感情とは心が動いた時に起こるもの。全く心が動かなければ、感情が湧き上がることはありません。

 

怒り、悲しい、楽しい、嬉しい、どんな感情であれ、感情が湧いたということは、心が動いたということ。

そこに、あなた自身の伝えたい思いが隠れているんですよね。

 

感情をコントロールするということは、自分の心をコントロールすること

 

感情は、あなたの心が表れたもの。

あなた自身の伝えたい思いが表れたもの。

 

その感情をコントロールするということは、あなたの心や伝えたい思いをコントロールすることと一緒。

思いをなかったことにするってことですよね。

 

私のクライアントの多くは、「自分が何を感じているか分からない」「自分の感情を感じるのが苦手」と言います。

 

私自身も、自分が何を感じているか、どう思っているかが、全然分からなかった人でした。

というか、分からないことすら分かってなかった・・という方が正解かな。

 

私のクライアントと私、「感情を出すことを押さえつけていた」「感情を出すことを我慢していた」という点で良く似ています。

 

感情を出してはいけない、感情をコントロールしなければいけない

 

無理やり自分の感情をなかったことにして、フラットにすることを繰り返せば、そりゃ、何も感じなくなるって。

 

都合の良い感情だけを都合よく出すなんて、そんな神業みたいなこと、出来ませんよ。

何も感じないということは、心が動かないということ。

心が動かないということは、自分が本当は何を思っているのかが分からないということ。

 

いつも頭で考えた「良いこちゃん」で、周りにとって当たり障りのない自分が出てくるだけなんですよね。

 

私がキャリアコンサルをする時に、土台作りからやるのは、クライアントが本当は何を考えていて、どう感じているのかが分からないと、理想のキャリア作りはできないから。

 

いくら感情をコントロールして感じないようにしていても、自分自身の奥深くでは押し込められた感情がうごめいてます。

そして、頭と心がバラバラになって、バランスを崩していくんだよね。

 

そんな状態で、「自分らしく働きたい」とか「理想のキャリアプランを作りたい」は絶対に無理です。

 

コントロールするのは、感情ではなく反応

 

感情は湧き上がるものだから、それを誰かれかまわず、ぶつけていいのか?というとそれは違います。

 

嬉しさや楽しさは、そのまま表現しても、周りも幸せな気持ちになれることが多いけれど、悲しみや怒りをいつもストレートに表現すると、一緒に仕事をしている人はやりにくいですよね

 

だから、「感情をコントロールしよう」と言われるのだけれど。

 

怒りを感じた

悲しみを感じた

 

それは、そのまま感じていいんです。

トラブルになるのは、その感情をそのまま相手にぶつけるからですよね。

 

だから、その後の行動を自分で選ぶんです。

そのために有効だと言われているのが、「待つ」こと。5秒〜7秒待つと、最初に湧き上がった感情が、落ち着くと言われています。

 

深呼吸をするのも有効だと言われますね。

落ち着いた後で、自分がどう行動するのか考えるのです。

 

怒りや悲しみを伝えるにしても、感情的にぶつけるより、相手に分かってもらえることも多いですよね。

ただ、場合によっては怒りや悲しみをストレートに伝えるないと、相手に伝わらないこともあります。

そういう時は、敢えてストレートに感情を表す。

 

大事なのは、感情をコントロールするのではなく、その後の反応(行動)をコントロールすることなんですよ。

 

自分がどんな時にどんな感情を抱くのかを知ることが大事

 

そうは言っても、ワッと感情が溢れた時に冷静になれ!と言っても、なかなか難しいですよね。

 

逆に不感症になっている人は、そもそも自分が何を感じているのかも分からない。

 

だから、まずは自分が、どんな時にどんな感情を抱くのかを知ることが大切なのです。

そのために有効なのが自分との対話。

 

やり方はお好きに!なのですが、私がクライアントにオススメする方法は2つ。

 

1つはノートに自分の思いを全部吐き出すこと。

ノートを開いて、その時に思い浮かんだ言葉をとにかくひたすら書き続ける。

この時のポイントは「考えない」ということ。

 

頭で考えているってことは、自分の本心じゃないことが多いから、とにかく手を動かして、書き続ける。

何も出てこない時は「何も出てこない」でいいんですよ。

 

これ以上、出てこないまで書いたら、書いたノートを改めて眺めてみてください。

 

「あー、こんなことを考えてたんだ」

「あー、この時はこんな風に思っていたんだ」

 

きっと、何か思うことがあるはずなので、それを受け止めたらOK

出てきた言葉や思いをどうにかしようなんてしなくていいです。

 

それを繰り返しやる習慣をつけると、こういう時はイライラするなとか、こういう時は悲しくなるんだなとか、だんだん共通のパターンが見えてきます。

もしかすると、自分は大丈夫だと思っていたけれど、本当は悲しいと思っていたんだ・・ということに気付くこともあるかもしれませんね。

 

もうひとつの方法は、自分に問いかけをする方法。

私はお風呂での対話をオススメすることが多いのだけれど、ゆっくりお風呂に入る時間がない!というなら、トイレタイムでもいいですよ。

 

自分自身に向き合える場所と時間であれば、いつでもOKです。

例えば、会社でイヤなことがあったり、モヤモヤしたことがあったら、「どうしてモヤモヤしたのかな?」「何がイヤだったのかな?」と自分に問いかけてください。

 

これも繰り返すと、自分の共通パターンが分かるようになってきます。

 

私の場合は、自分がしたことが相手に感謝してもらえなかった時や、こんなに頑張ったのに、どうして分かってくれないの?と思う時に怒りや悲しみが出て来るようです(笑)

 

自分のパターンが分かれば、同じパターンが表れた時に、気付くことができますよね。

気付くことができれば、その後の反応(行動)を選ぶことができるのです。

 

感情をコントロールする必要はありません。

感情をコントロールするのではなくて、その後の反応をコントロールする。

 

もし、感情をコントロールしようとしている人がいたら、今すぐ止めてくださいね。どんどん「自分らしく」から離れていきますよ。

 

自分のパターンをうまく見つけられない方は、一緒に見つけていきましょう。

自分らしく働くための土台構築コース