
自分がやりたいことがわからない
どうやって働きたいのか思い描けない
という話をよく聞きます。特に30代半ばぐらいの女性に多いような気がする。
確かに自分自身を振り返ってみても、そのぐらいの年齢の時が一番モヤモヤしていたかも・・・
当時私は結婚していたけれど、仕事が楽しすぎて、「子どもを産むか産まないか」ですごく悩んで、最終的には子どもは産まない(&結婚生活も終了する)という決断をしたのだけれど。
- 結婚をしていなければ、結婚しても今までのように働けるかどうか
- 結婚していて子どもがいなければ、子どもができても働き続けられるかどうか
- 子育てをしていれば、子育てと仕事との両立をどうしたらいいのか
その時々で、まだまだ女性の方が悩むステージが多いんじゃないかなと思うのです。
結婚したら(あるいは子どもができたら)仕事を辞めるのが当たり前で、家庭の中で良き妻、良き母であることが当たり前だと思われていた時代なら、これほど悩み深くことはなかったのかもしれませんね。
でも今は、選択肢がたくさんあるから迷ってしまう。
正解がないからこそ、自分の軸がしっかりしていないと、どれも選べなくて周りの意見に右往左往してしまうのだと思います。
でね、こういう大きな選択をする前に、日々の小さな選択ができているかどうかって、すごく大切なんですよね。
今日もランチを食べながら、30代半ばの知人と話をしていて、
「自分のキャリアをどう考えていいかわからない」
「仕事は好きだけれど、特にこれがやりたいというのもない」
と言われたんです。私はそもそも「好きな事を仕事にしなくてもいい派」なので、無理してやりたい事や、天職を見つけようとしなくていいんじゃない?とは言ったけれど、何となく『そこ』じゃないような気がしたので、こうやって聞いてみました。

ねぇ、自分の感情ってわかる?

うーん・・・どうして、そういう反応をするんだろうな、とは考えます

自分の反応の理由を考える前に、「今、怒ってるな」とか「今、悲しいな」とか、自分の感情を自分で掴むことはできる?

言われてみれば、自分が今、どんな感情なのかに意識を向けたことはなかったかも。

それなら、まずはそこからだね!

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「自分らしく働く」「やりがいを持って働く」ということは、できるだけ不快を少なくして、快を増やすことだと思うのです。
ということは、何をしたら(されたら)、どんな人といたら(いなかったら)、自分が楽しいのか、嬉しいのか、悲しいのか、腹がたつのかを知らないといけません。
そして以前にも書いたけれど、自分の感情にふたをしてしまうから、何も感じなくなってしまう。
何も感じないということは、自分がどうしたいのか、どうありたいのかも分からなくなってしまうということ。
今、自分がどう感じているのか
今、自分は何が好きなのか
その小さなことが分からないのに、自分の働き方や仕事なんていう大きなことが分かるなんてないんです。
だからまずは自分が日々、何を感じているのか、何を快だと思い何を不快だと思うのかをちゃんと見つめること。
そしてもっと小さなことから言えば、「今日のお昼ご飯は何を食べたいのか」、いや、それ以前に「お昼ご飯を食べたいのか、食べたくないのか」を自分で決めること。
それがとっても大事なんです。
小さなことが決められないのに、大きな決断はできません。
無理やりしようとすれば、誰かの言葉に惑わされるか、単なる当てずっぽうになるだけです。
真面目で誰かの期待に答える事を最優先してきた人ほど、自分の感情や自分の好きを知らないことが多いので、まずは
今、自分がどう感じているのか
今、自分は何が好きなのか
そこに目を向けることから初めてくださいね。
遠回りだと思うかもしれないけれど、長い目でみたらそれが一番近道ですよ。