時期的なものか、最近、転職に関するご相談を受けることが、一段と増えました。
私は転職推奨派でも、転職反対派でもなく、「したければすればいいし、したくなければしなければいい」という、どっちでも良い派ですが、ひとつだけこれは止めた方が良いと思っていることがあります。
それは、“逃げる”ことを目的とした転職です。
というと、「会社に行けなくなるほどシンドイのに、それでも辞めるなって言うの?」とか「いつまでも我慢しろってこと?」とか言われそうですが、そうではありません。
自分の身体や心を大切にするために会社を辞めることは、「逃げること」ではありません。
目の前にあることを全力でやってみたけれど、やっぱり自分が目指す方向ではなかったと気づいて辞めることも、「逃げること」ではありません。
私が思う“逃げること”は、『自分以外の誰かや何かを言い訳にする』ことです。
1度、この言い訳を使うと、多くの場合、ずーっと誰かや何かのせいにしてしまうんですよね。
例えばSNSで、延々と会社員をdisるような投稿をしている、フリーランス?無職?の人がいますよね。
もしも自分が、主体的に「フリーランスになる」と決めたなら、わざわざ会社員をdisる必要はないんです。
だって、働き方が違うだけで、お互いに自分の仕事をしているだけだから。
「私には会社員は向かなかったな」
「会社員で働き続けられるってすごいな」
と思うことはあれど、disる必要はどこにもありません。
これは、逆の立場でも一緒です。会社員の人がフリーランスをdisる必要もないですよね。
「すごいなー。自分で仕事をしていくって大変だよな」
「自分には無理だ」
せいぜい、これぐらいの感想なんじゃないかと思うのです。
でも、自分が会社員として働くことから逃げてフリーランスになったとすると、そこに正当な理由をつけなくてはいられなくなるんですよね。
自分が「逃げた」とは認めたくないからね。
だから、必要以上に「前の居場所(会社員)が悪い。今の私は間違ってなかった」と主張したくなるんじゃないかな。
で、これをやればやるほど、元には戻りづらくなる。
自分の道や自分の可能性を、どんどん自分で狭めていくことになります。
何を主語にするかで、行動もその結果も変わる
転職においても、これは同じだと思っていて。
「これ以上いたら、心身のバランスをおかしくする」のであれば、『自分が心身ともに健康で働くために』辞めると決めるんです。
決して、「会社がブラックだったから」「上司が最悪だったから」辞めるではありません。
「思っていた職場とは違った」のであれば、『自分の力を最大限に発揮できる場所で働くために』辞めると決めるんです。
「会社がやりたいことをやらせてくれなかったから」辞めるではありません。
言葉遊びで、結局は一緒じゃない?と思いました?
そうですよね、まぁ、屁理屈の一種かもしれませんね。
でも、バカにしちゃいけません。主語を自分にして考えるのか、主語を自分以外にして考えるかでは、その後の行動は大きく変わるんですよ。
自分を主語にして考える、ということは、責任を伴うことでもありますよね。
自分が考えて、自分が決めて、自分で行動して、自分でその責任を取る。主体的に動かないとダメだってことです。
でも、自分以外を主語にして考えると、途端に自分ではコントロールできないことだらけになります。
「会社が・・」「上司が・・・」自分ではどうにもできないですよね。
会社の制度を直接変えることって、なかなか出来ないし、上司の言動を無理やり変えることもできません。
これってイライラもするけれど、その一方で自分にとって「楽できる」ことでもあるんです。
なぜなら、自分で考えなくていいし、自分で決めなくていいし、自分で行動しなくていいし、自分で責任を取らなくていい。
他力本願で「運」に任せるやり方ですよね。
「市場価値をあげたい」「輝き続けたい」のなら、選ぶのはどっち?
では、ちょっと考えてみてください。
自分を主語にする人と、自分以外を主語にする人
どちらが、市場価値が高いと思いますか?
どちらが、輝き続ける人になれると思いますか?
どちらが、一緒に働きたいと思える人ですか?
きっと前者ですよね。
少なくとも私は、前者だと思うので、私が採用担当だとしたら前者を採用します。
今、転職したいなと思っているなら、その転職理由をもう一度考えてみてください。
“逃げるため”の転職になっていないですか?
自分を主語にして考えていますか?
もし、“逃げるため”の転職になっているかも・・と不安に思っているのであれば、一度ご相談にいらしてください。
本当に転職したいと思っているのかどうか、一緒に考えていきましょう。
転職を決意する大きな理由のひとつが、職場における人間関係のストレス。
もし、人間関係のストレスが少しでも解消されたら、今の会社で働き続けたいのにな・・・と思うのであれば、ぜひ、この1Dayセミナーで、そのきっかけを掴んでください。
転職だけではない、新しい手段が見つかるかもしれないですよ。

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