「最近、『象化』する人が増えている」

以前読んだ、組織開発に関する本に書かれていた言葉です。

『象化』するってどういうことか分かりますか?

 

本当は力があるのに、その力を発揮しない(発揮できない)人のこと。

 

インドなどでは、象がすぐに引き抜けるような小さな木の杭につながれているんですって。

初めてそれを見た人は、「あんな小さな杭なら、象はすぐに引き抜いて逃げちゃうんじゃない?」と思うんだけど、象は絶対に引き抜かない。

 

どうしてか?

それは、小象の時にしっかりした杭に繋いでいるから。

小象だから、杭を抜いて逃げようとする。でも、どんなに引っ張っても抜けない。これを繰り返すと、そのうち諦めるんですって。

 

どうせ、引っ張っても抜けないなら、もう無理だって。

こうなったら、その後、小さな木の杭に変えても絶対に引き抜かないそうです。やる前から諦めちゃうってことですね。

 

同じような話に、ノミのジャンプの話もありますね。

ノミは元々、すごいジャンプ力を持っているのです。ちょっと調べてみたら、何と自分の身長の150倍!!!

 

150倍って、人間に置き換えると30階建てのビルを飛び越すぐらいなんですって。こんなに飛べたら、オリンピックでも楽々金メダルですね(笑)

いや、金メダルなんて甘いもんじゃないですね。化け物です。

 

でも、そんなノミを逆さまにしたコップに入れるとどうなるか。

最初は、ジャンプしようとするんだけど、何度ジャンプしてもすぐにコップにぶつかってしまう。

それを何度か繰り返した後、コップを外しても、もう30倍のジャンプができなくなるそうです。

 

やっぱり、諦めちゃうんですね。

そして、これと同じことが人にも起こるよってこと。

 

人が象化するには、必ず理由がある

 

どうせ、私なんて頑張ってもうまくいかない

どうせ、私なんて何もできやしない

 

そうやって諦めてしまうことが「人が象化」するということ。

元々は、ちゃんと能力も出来ることもあるのに、「どうせ」と諦めることで、象化してしまっているんですね。

 

周りにそういう人がいるのかもしれないし、もしかすると、あなた自身が「象化」してしまっているかもしれません。

 

だけど、最初から「杭を引き抜けない」象でも、「ジャンプできない」ノミでもないのです。

 

小象がしっかりした杭につながれていたように

ノミが逆さにしたコップに入れられたように

 

必ず、「象化」させる原因があります。

 

それが、「どうせ」という言葉。「どうせ」という言葉には、自分自身を象化させるだけの破壊力があるんです。

 

どうせ・・の後に続く言葉って、どうしたってネガティブになりやすいですよね。

 

どうせ、できない

どうせ、無理

どうせ、私なんて

どうせ、どうせ、どうせ・・

 

こんな言葉をずーっと言い続けていたら、どんどん自分を象化してしまうことになりますね。

 

今まで出来なかったら、これからも出来ない?!それってホント?

 

クライアントさんと話していても感じるのですが、

 

今までがダメだったから・・・

 

そんな風に言う人がとっても多いのだけれど、今までそうだったら、これまでもそう?

 

もし、過去の出来事や過去の経験が全てを決めてしまうなら、一度うまくいかないことがあった人は、復活することはありませんね。

そして、自分自身の可能性を諦めて、ひっそりとしていなければいけません。

 

でも、ちょっと周りを見回してください。

空前の自己啓発ブームと言われる今、本屋さんに行けばこんな本ばかり見かけませんか?

 

負け組だった私が勝ち組に!

自己破産してホームレスにまでなった私が復活した方法!

全くモテなかった私がモテモテになった理由!

 

いわゆるキラキラ起業女子のウリ文句も、とっても似てますよね。

そして、こういう人たちが実施する、セミナーやコンサルが大人気。

 

もしも、本当に過去の出来事や経験が全てを決めていて、「どうせ私なんて・・」と心底思っているなら、自己啓発本がベストセラーになったり、セミナーやコンサルが満席になることはないはず。

 

でも、実際は逆ですよね。似たような成功体験の本は次から次へと販売されるし、セミナーやコンサルは、高額であってもキャンセル待ちになったり。

 

それは、心のどこかで未来は変えられる、未来を変えたいと思っているからですよね。

どうせ・・と思いつつ、一方で自分は変わりたいと思っている。

まさにアクセルを踏みながら、ブレーキも踏んでしまっている状態です。

 

「どうせ」と言い続けることは、自分を象化させること

 

過去に起こった出来事は変わりませんし、変えられません。

でも、過去に起こった出来事に対する意味付けは、いくらでも変えられます。

 

どうせ、私はうまくいくわけがない

 

きっと、過去にうまくいかなかったことがあったんですよね。その経験が「どうせ」と言わせているんですよね。

 

でも、今までの人生の中で、何の失敗もしなかった人になんて、出会ったことはないですよ。

私自身も、数々の失敗をしています。いや、むしろ失敗だらけ(笑)

 

どうせ、私はこれぐらいしか出来ない

 

「これぐらい」って何でしょう?あなたが言う、「これぐらい」ができない人もたくさんいますよね。

 

どうせ私は・・

本当にそう思っていますか?もし、心の底からそう思っているなら、それでも良いです。「どうせ私」のまま、仕事をしたらいいし、木の杭につながれている象のように、飛べなくなったノミのように諦めたらいいと思いますよ。

 

木の杭につながれているから、ジャンプできないから、だから不幸・・とは限りませんから。

 

でも、多くの人は本心では「どうせ・・」なんて思っていないですよね。

そうじゃないから、うまくいかない自分にイライラしたり、誰かに嫉妬したりするんだと思いますよ。

 

自分自身を象化させるかどうかは、自分次第

 

象化するって楽なんです。

 

諦めた振り、できない振りをしておけば、失敗することもないし、努力をしない言い訳をすることもできるから。

 

私を含めて、人はとっても怠け者です。楽できるものなら楽したいですよね。

だから、「どうせ」とか「でも」とか、もっともらしい言葉をつけて楽をしようとします。

 

私自身も、「どうせ」とか「でも」とか言い訳して、楽をしようとしてしまいます。正直なところも、負けることもしょっちゅう。

 

うまくいかないことや、思い通りに進まないことが続いたら、

どうせ私はだめなんだ。やっぱり私には無理なんだ・・と思いますよ。

 

でも、自分自身を象化するのは、絶対にしたくない。なぜなら、自分を象化させた途端に、全ての可能性を潰すことだから。

 

どうせ・・と思う日があってもいいし、いつもいつも頑張れなくても、全然問題ありません。

だけど、絶対にそれをクセにしてはダメです。

 

クセにした途端にあっという間に象化をします。そして、象化してしまったら、元に戻すのは大変。

 

それでも「どうせ」と言い続けて、自分を象化させますか?

選ぶのはあなた自身ですよ。

 

もし、「どうせ」の思考を手放せない、象化したくないけれどしてしまいそう・・そう感じているなら、相談にいらしてくださいね。

自分らしく働くための土台構築コース