不満ばかりを口にする同僚や後輩がいると、困っちゃいますよね。

たまになら笑って聞いてあげることもできるし、愚痴を言うのもストレス発散のひとつと思うけれど、常に愚痴だらけだとウンザリしてしまう。

 

それにこういう雰囲気って、あっという間に社内に蔓延してしまいます。

私も経験があるのですが、愚痴や不満を言う人が少しずつ増え、やる気を持って前向きに頑張っている人の気力を少しずつ奪っていくんですよね。

そして、会社の雰囲気が少しずつ悪くなっていく。

 

不満を言う人が会社に嫌気がさして辞めてくれるなら良いのだけれど、そういう人って辞めないんですよ。

逆に「こんなに雰囲気の悪い会社は嫌だ」「不満ばかり言う人と一緒に仕事したくない」と言って辞めていくのは、会社にとって必要な人ばかり。

 

こういう時って、会社の業績も悪くなっていることが多いから、あっという間に負のスパイラルに。

 

管理職にとっては頭の痛い話だし、人事だった私もだいぶ悩まされました。

管理職であってもなくても、雰囲気の悪い会社で働くのはイヤですよね。

 

最初のステップを間違うと大きな代償が待っている

 

「雰囲気が悪くなるようなことを言うのはやめましょう」

「会社で不満を口にするのはやめましょう」

 

と言う話じゃありません。

理想を言えば、会社の雰囲気が悪くなるようなことは言わない、不満を口にしないのが社会人だとは思うけど、実際問題無理だよね。

 

私だって、不満はなるべく口にしないように・・と思っていたって、「やっていられない」と思う時には口をついて出るしね(笑)

理想論だけで、会社生活がハッピーになるなら、私のような仕事は要りません。

 

かと言って、不平不満を言い続ける人をそのまま放っておくことは得策じゃない。

先にも書いた通り、その空気は気づいたら社内に蔓延していくし、蔓延してから対処しようと思うと時間も労力もかかる。

 

なるべく早いうちに手を打っておいた方が良いわけです。

 

不満を言う人を注意すればいいの?

会社を辞めてもらえばいいの?

 

と思うかもしれないけれど、最初のステップとしては、どちらも違います。

 

いきなり注意すれば、一瞬反省するかもしれないけれど、また同じことを繰り返します。注意された分、不満は倍増する可能性が高い。

辞めてもらうなんて言うのはもっと大変です。

日本の雇用制度では、そう簡単に正社員は解雇できません。相手が辞めるように追い詰める・・なんていうやり方は絶対にすべきじゃないですしね。

 

それに、忘れちゃいけないのは、不平や不満を言う人の後ろには、他のメンバーがいるっていうこと。

他のメンバーは、会社がどういう対応をするのか見ています。

 

そこで「あぁ、会社は社員に対して、こんな仕打ちをするんだ」と思われたら、会社にとっては、大きな損失なんですよ。

だから、最初のステップは絶対に間違っちゃいけません。

 

相手の不安や不満を聞かなければ、先には進まない

 

では、最初に何をするのか。それは

 

相手の不安や不満を全部聞きだす

 

です。

「えっ?ただでさえ、不満を言っているのに、まだ言わせるの?」と思うかもしれません。そう、言わせるんです(笑)

 

これは、私のクライアントにもよく言うのだけれど、とにかく最初は、相手の話を聞くこと。この過程をすっ飛ばして対処療法をしても、意味がない。

 

でね、こういう話をすると

 

ちゃんと聞いています

 

って言う人がいるんだけど、聞いているフリをしている人の何と多いことか!

 

「話を聞く」ことそのものについては、また別の機会にメルマガかブログで書きますが、1回やってみて欲しいのが、

 

10分間、相手の話に言葉を挟まずに聞く

 

多くの管理職はできません。

相手の話を聞いているようで、途中で遮っているんですよ。

 

「それは違う」

「その考えかたはおかしい」

「普通はこうやって考えるものだ」

「そんな考えかたは通用しない」

 

思い当たる節はないですか?

こんなことを言われたら、相手は話す気をなくします。

そして話しているフリをするか、「もういいです」と黙るかどちらかで、本音を聞くことは出来ません。

 

話を聞いた側だけが「あんなに話を聞いてあげたのに」と首を傾げることになります。

 

答えは相手の言葉の中にある

 

話は聞いたんだけれど、自分の思い込みによって、相手の言葉を理解できないパターンもありますね。

先日、クライアントからこんなメールが届きました。

 

常に不満を言うメンバーに対し、どう接したらよいのか悩んでいます。

上司からも「メンバーから不満ばかり出ているけど、雰囲気悪いんじゃない?これからどうするの?」と言われたばかりだったので、どうしたらよいかなと。

この方に不満を聞いたところ「上司も企画担当も営業を立ててくれない事が不満」と仰っていました。ただ、目立つ事は嫌いと。

 

これ、どうしてメンバーが不満を言うのか、答えが書いてあるんだけど、どこか分かりますか?

 

「上司も企画担当も営業を立ててくれない事が不満」

 

はい、ここです!

このメンバーは「自分を立ててくれないことが不満」だと言っています。

自分を立ててくれ!と言っているわけですね。

 

クライアントに、「もう、答えが出ているよね。この一言に集約されているよ」と伝えたところ、「確かに答えが出てました。でも、自分がイライラしていて、見ないフリをしていたようです」と。

 

私のクライアントは、相手の不満を聞き出すことには成功してたの。

でも、それを自分のフィルターを通して見た時に見逃していたんだよね。

特に私のクライアントは、あまり構って欲しくないタイプのようで、「気にかけて」「自分を立てて」と主張する人は理解しづらかったみたい。

 

不安や不満を丁寧に聞いてあげると、本人が答えを言ってくれるんですよ。

上辺だけの「不平や不満」じゃ意味がないんです。

 

最初に出て来る不平や不満の奥にある、本音が出て来るまで、丁寧に聞き続けること。

 

クライアントの同僚も「自分だけが重要事項を知らされていなかった」とか「私だけ共有されていない」とか、表面上の不満をたくせん言っていたらしいのです。

 

ここで止まってしまうと、出て来る解決策は「どうやってきちんと共有するか」で終わってしまう。

そして、たいていの場合、本当は重要事項は伝えているし、きちんと共有もしているのです。でも、相手は「そんなことされてない!」の一点張り。

 

これでは解決できないし、お互いにイライラが募るばかり。

表面上の不平や不満をいくら聞いたところで、根本的な解決にはならないわけです。

 

でも、「上司も企画担当も営業を立ててくれない事が不満」が聞き出せれば、対処方法は変わりますよね。

ここまで、聞き出せたクライアントはすごいです。

 

そして、ここまで聞き出すには、やっぱり時間をかけて少しずつ会話をしていくしかないんですよ。

 

対応策は、小さなことでも問題ない

 

本音が聞き出せれば、あとはどう対応するかを考えるだけ。

もちろん、相手の要求を全て受け入れろということじゃありません。

 

例えば、今回のクライアントの例で言えば、相手は「立てて欲しい」と言っているわけです。

立てて欲しいと言っているからといって、相手に迎合するようなことをしていたら、他の人は面白くないですよね。

 

  • 皆と同じタイミングじゃなくて、最初に伝えてみる
  • 「こうしようと思っているのですが、どうでしょうか?」と相手の意見を聞いてみる
  • 相手に花を持たせてみる

 

これぐらいならできそうじゃないですか?

対応策というと、何か大きなことを想像してしまうけれど、小さなことでもいいんですよ。

っていうか、まずは小さなことからしか出来ないし。

 

もちろん、度が過ぎた要求にはきちんとNoということも大事です。

 

不平や不満を言う人は少ない方が良いのは当たり前。

だから、小さな火種のうちに消してしまいましょう。そのために、まず相手の不安や不満を聞くというシンプルなことから初めてみてくださいね。