「部下が理解してくれない」

「そんなこと言いたいわけじゃない」

「こっちの意図を汲み取ろうとしない」

 

管理職の方々と話しているとよく聞く愚痴です。

部下の立場の方に話を聞くとこう返ってきます

 

「上司の言ってることの意味が分からない」

「なんで、あんなこと言うのか理解できない」

「何も説明してくれない」

 

これね、全然関係のない人たちと話しているわけじゃないですよ。

上司と部下の関係性がある人たち、それぞれと話をしています。

 

上司は「自分は伝えているのに部下は理解してくれない」と言い、部下は「上司は全然説明してくれないし、たまに説明してくれても言っている意味が分からない」と言う。

 

どうしてこうなってしまうんでしょう?

たまたま、うまくコミュニケーションが取れていない上司と部下に聞いちゃったんでしょうか?

 

そうではないんですよね。

実は、どこの職場でも程度の差はあれ、この問題は起こっているし、経営層や部門の責任者の方は、この問題に悩んでいる方がすごく多いですね。

 

理由は簡単で、『人は自分が捉えたいように物事を捉えるから』です。

それぞれが、自分の捉えたいように捉えるから、ずれていく。だから、丁寧な対話が必要だと言われるのです。

 

『人は自分が捉えたいように物事を捉える』が一番よく分かるのがTwitter

このブログの中で、何度かTwitterを利用することをオススメしていますが、ほんと、Twitterは色んな勉強になりますよ。

Facebookやインスタとは、また全然違う世界だと思っています。

 

なぜ、そんなに勉強になるのかと言うと、140文字で伝えるという制限があるからです。

ブログやFacebookは長文が打てるから、自分が思っていることを書きやすいですが、Twitterは原則140文字で表さなければいけないので、色々考えるんですよね。

 

この言葉の方が伝わるかな

背景を説明できないなら、この言い回しだと誤解をうけるかもしれない

少し長いから、もっと端的に言い表せる言葉はないだろうか

 

とまぁ、色んなことを考えながら、ツイートするわけですが。

自分が伝えたかったように伝わらないことも多いのです。

皆がそれぞれの解釈でツイートを読むものだから、ツイートした人の思いとは全然違う捉え方をされて、炎上してしまうことも。

 

炎上や批判だけじゃなくて、賛同であっても、「いや、そこを言いたいわけじゃないんだよな」と思うこともあります。

それぐらい、自分の思いを思ったように理解してもらうというのは難しいのです。

 

では、ちょっと振り返ってみてくださいね。

自分が誰かに伝えたいことがあるとき、「これぐらい分かってくれるだろう」と思って話をしていませんか?

 

もちろん、直接伝える時には「言葉」以外の表情や仕草なども、伝える道具にはなるけれど、やっぱり言葉を抜きにしてはダメですよね。

それが仕事ならなおさらです。

 

140文字のTwitterでさえ、読んだ相手が自分の捉えたいように捉えるのに、ひとつのことを話す時に140語も使っていない人、多いのではないでしょうか。

それじゃ伝わらなくて当たり前じゃないかと思います。

 

言葉の定義を揃えることが、ズレを起こさないためには必要不可欠

そもそも、言葉が足りないから伝わらないと言うのと同時に、言葉の定義が人によって違うから、ズレてくるのです。

 

例えば・・・

「りんごの絵を書いてください」と言われたら、どんな絵を書きますか?

 

ある人は、赤い丸ごとの、りんごを書くかもしれません。

ある人は、玉林のような青りんごを書くかもしれません。

またある人は、切ったりんごを書くかもしれません。

ひとくち齧ったりんごを書く人もいるかもしれません。

白雪姫の毒りんごのような黒っぽいりんごを書く人もいるかもしれません。

 

「りんご」と言っても色々あるわけです。

でも、「りんごを書いて」と言った人が、「りんごを書けと言ったら赤くて丸いりんごを書くべき」と思い込んでいたら、青りんごを書いている人を見て、「えっ?何書いてるの?私はりんごを書いて!って言ったじゃないか」となってしまうのです。

 

逆に青りんごを書いて怒られた人は、「えっ?だって、りんごを書けば良いんでしょ?何で怒られなきゃいけないの?」と理不尽に感じちゃう。

 

これが仕事の場で頻繁に起こっているのです。(実際はりんごじゃないけどね!)

このズレを防ぐには、「りんごを書いて」と言った時に、「ここで言っている『りんご』とは、齧ったりんごでも、青りんごでも、切ったりんごでもなく、赤くて丸いりんごだよ」と全員で前提条件を一致させることです。

 

読むと「当たり前じゃないか」と思うかもしれませんが、出来ていないパターンがとても多いですよ〜

特に、何となく分かったような気分になる言葉は要注意!

 

例えば「会社には一体感が必要だ」とか「今後は成長しない社員はダメだ」とかね。

 

一体感とは何を指しているの?

成長しているとは、どうなったら成長していることになるの?

 

会社や組織によって、求める一体感も違うでしょうし、何をもって「成長」と呼ぶのかも違うはず。

それなのに、そこを丁寧に説明しないから、「何を目指したいか分からない」とか「成長しろという割に、成長しても評価してくれない」とか言われるのです。

 

言葉を尽くせば、全てが理解されるわけではありません。

でも、「人は自分が捉えたいように物事を捉える」と分かっていれば、部下に対して、「◯◯はこういう意味だ」と伝えられますよね。

 

逆に部下の立場の人も「上司とは捉え方が違うかもしれない」と分かっていれば、上司に「◯◯とは、こう捉えれば良いですか?」と確認することもできます。

 

「言ったつもり」「分かっているつもり」が一番危険。

ぜひ、今までもよりも丁寧に部下や上司と対話してみてくださいね。

 


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