
「価値観の違いを受け入れよう」
言われたことがある人も多いのではないでしょうか?
「新卒から定年まで同じ会社」「ほぼ正社員」「女性は結婚、あるいは出産したら退職」という統一された価値観は、もう過去のもの。
今は外国籍の方が職場に増えた…というだけでなく、同じ日本人であっても、色んな立場の色んな考え方の人がいます。
だから自分とは違う価値観の人たちと、どう向き合うかはとても大切なのですが。
「価値観の違いを受け入れよう」
と言われてしんどくなることってありませんか?
自分とは違う価値観って、そもそも全部受け入れないといけないのでしょうか。
私はそうは思わないどころか、むしろ、受け入れない方が人との関係性は良くなるのでは?と思っています。
相手の価値観を受け「入れる」のではなく、受け「止める」
価値観って、育って来た環境や得てきた経験で異なるもの。
だから自分とは違う価値観を、簡単に受け入れられないのは当たり前。
それを何とかして受け入れなくちゃと思うから、しんどくなるのです。
そして「やっぱり無理!」となると、自分が受け入れるのではなく、相手に受け入れさせようと攻撃的になってしまう。
それっていいことないですよね。
違う価値観は受け「入れる」のではなく、ひとまず受け「止める」
自分の中にいきなり入れるのはやめて、自分の手前で止めるんです。そして考える。
これは自分の中に入れられるかな?って。
受け止めた価値観の中で、自分の中に入れてもOKのものだけ受け「入れ」たらいいんです。受け入れられない部分は「ふーん。あなたはそう考えるのね」でおしまい。
私もOK!あなたもOK!
育ってきた環境や、経験してきたことで価値観は違う。
全員の価値観が全く一緒…の方が逆に怖い。
環境が違う
経験が違う
あるのは「違い」であって、どっちかが正しくて、どっちかが間違っているという「正誤」ではないんです。
だから私は私、あなたはあなたでいいんです。
私もOK、あなたもOK。どちらもOK
決してどちらかがOKで、どちらかがNoではありません。
どうしても合わなければ、相手から離れる、必要最低限の関係にするという選択肢だってあり。
価値観は違って当たり前。無理して受け入れる必要もなければ、相手に受け入れさせようと攻撃する必要もないんです。
仕事上必要なら、「仕事を円滑に進めて結果を出すため」に対話を
とは言うものの、仕事をしていたら「価値観が違うから」では終わらないこともありますね。
付き合わなければいいと言ったって、そうは問屋が卸さないことも。
リーダーの立場であれば、違う価値観の人たちをチームとして機能するようにしなければいけません。
そんな時は「対話」することが大事。
誰か(たいていはリーダー)の価値観に合わせるのではなく、
-
- どうしても譲れないこと
- 許容できること
をそれぞれが率直にテーブルの上に出し合うこと。
その中でどうするのがBetterなのかを一緒に考えること。これが大事です。
その時の視点は「チームとして円滑に仕事を進め、結果を出すにはどうすればいいか?」です。
こういった対話をするとき、つい「自分の正しさ」や「自分の好み」を主張したくなります。
でも、正しさや好みを主張しあっても、仕事は円滑に進まないし、結果を出すことはできません。
むしろ相手を責めて対立構造になることも。
対話の視点がズレてきたら、元に戻すことがとっても大切です。
まとめ
「多様化」「ダイバーシティ」などの言葉を聞かない日はありません。
特にリーダーには、今まで以上に柔軟な視点や考え方が要求されますし、柔軟な視点や考え方を持てる人が、リーダーになっていくのだと思います。
だからと言って、無理して疲弊したら本末転倒。
違う価値観を全て受け入れる必要はありません。
大切なのは、お互いの価値観を受け止めて尊重し合うこと。
現実には、「三歩進んで二歩下がる」事もたくさんあるけれど、諦めず焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。
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