
失敗してしまうこと
立ち止まってしまうこと
逃げたいと思うこと(逃げてしまうこと)
社会人を長くやっていれば、誰にだって1度や2度はやってきます。
失敗しないように、立ち止まらないように、逃げないように行動できれば良いけれど、人ってそんなに強くないしね。
仮に失敗しても、立ち止まっても、逃げたいと思っても(逃げてしまったとしても)それに気づいて、やり直せば良いだけです。
時々、もうダメじゃないか・・と言う人もいるのですが、そんなことはありません。「やる」と決めて行動したら、単なるやり直しどころか、そこから大きく進むこともできるんですよ。
「会社に復職できるかどうか不安」からのスタート
1年前、初めて私のセミナーに来てくれた時、何を聞いても「うーん」と考え込み、答えが全然出てこなかった彼女。
体験コンサルを経て、継続コンサルのお申込をいただくとき、初めて、会社を休職中だと知りました。(主治医の許可を得て、コンサルを実施)
だから、最初は会社に復職することが目標。
今のまま復職しても、きっと同じことを繰り返してしまうだろうという、クライアント自身の不安から、まずは自己肯定感を高めることからスタートしました。
- 1日に10個、できたことをノートに書く(ハードルはものすごく低くする)
- 1日に1つでもいいから、「やるべきこと」ではなく「やりたいこと」をやる
最初の頃はすごく苦労していて、「できたことが思い浮かびません」なんてメールも届いたのですが、少しずつ自分自身を認められるように。
もちろん、体調が最優先なので出来ないとき、ツライ時は無理しなくていいと伝えていました。
サポートを初めて3か月ぐらい経ったころから、
「できたことノートがたくさん書けるようになりました」
「毎日、これをやりたいなと思うことが出てきました」
「『やらなくちゃ』じゃなくて『やりたい』と思ったことをやると、楽しいですね!」
という報告が聞けるように。
そして、この頃から「どうしてそう思うの?」「どうすればいいと思う?」「どうしたいの?」という私からの質問に、自分の言葉で答えが返ってくるようになりました。
クライアントに聞くと、悩んだ時には、“小さなちぐささん”が出てきて
「ねぇ、どうしてそう思うの?」
「ねぇ、何がそんなに不安なの?」
「ねぇ、それがないと何がダメなの?」
と耳元で囁くんだそうです。
それに答えていると悩みが解決しているし、自分が何を考えているのか、どうしたいのかが分かるようになってきたんですって。
毎日会社に行くのが楽しくて、月曜日が待ち遠しい!
サポートを初めて4ヶ月目に、無事職場復帰。
正直なところ、少し心配していたのですが・・
主治医や私の不安をよそに、とっても楽しそうに仕事をするクライアント。
これには私もビックリでした。
私は人事時代に復職支援もしましたが、復帰しても最初は休みがちだったり、元の仕事になかなか戻れなかったり、時間がかかることが多いのです。
でも、私のクライアントはあっという間に、営業の仕事にもカムバックした。
ばかりでなく、どんどん数字も上げ始めた。しかも飛び込みの新規開拓で!
私の方が何度も、「無理してない?大丈夫?」と聞いたほど(笑)
そのたびに「大丈夫です!今は会社に行くのが楽しくて、日曜日の夕方になると、早く月曜日がこないかなーと思うぐらいなんですよ」とメールが返ってきました。
これには、主治医もすごく驚いていたようです。
わずか4か月前には、会社に復職できるかどうか不安。復職できても、同じことを繰り返すんじゃないか、会社を続けられないんじゃないかと言っていたのに、「変わる」と決めて行動した人は、本当に大きく変わるんですよね。
チームの影のリーダーとして、後輩を育てていきたい
最初にお申込いただいた6か月のサポートが終わる頃には、自分で体調を整え、悩みも“小さなちぐささん”と一緒に、自分で解決できるようになったクライアント。
落ち込むことがなくなったわけじゃなくて、落ち込んでも、そこから立ち直る方法や、どん底まで落ちない方法が分かってきたそうです。
さらに、営業としてもビックリするほど実績を出してました。
「会社があんまり期待していないから、楽なんです〜」と笑ってましたが、毎月、着実に数字を積み重ねてるってすごいです。
そんなクライアントから、「自分が何を目標にして働くのか、どんな働き方をしたいのかを改めて考えたい」というリクエストがあり、4か月サポートを延長することに。
クライアント自身が目指すゴールを設定し、そこから逆算して目標設定と行動計画を立てることにしたのですが、ここで、またもや難関が。
「ちぐささん、目指すゴールが分かりません!」
今までは、足元に目を向けていたのだから、もっと先を見て!と言っても、難しいのは当たり前。
そこで、クライアントが持つ価値感の洗い出しからスタートし、そこからゴールを導き出してみることに。
セッションの時間だけでは足りないので、宿題もたんまり出しました。
そして、出てきた答えが
「チームの影のリーダーとして、後輩を育てていきたい」
管理職は目指さないの?と聞いたら、管理職になると「やらなければいけない」と自分を縛ってしまいそうなので、影のチームリーダーが良いですとのこと。
リーダーシップを発揮するには管理職を目指さなければいけない・・と思ってしまう人も多いけれど、そんなことはないんですよ。
リーダーシップは、どんな立場でも発揮できるもの。
そして、明確な役職がつくよりも、自由にやる方が成果を出せる人もたくさんいます。きっと、私のクライアントはそのタイプなのね。
チームリーダーとして後輩を育てていくために
- 今、後輩とどんな関わりかたをしているのか
- その関わり方で、うまくいっているのはどんな点か
- その関わり方で、うまくいかないのはどんなところか
- どうしてうまくいっているのか?うまくいっていないのか?
- うまくいかないところはどうすればいいのか
これらを実際の話を聞きながら、クライアントと一緒に分析。
結果、クライアントが無意識にやってしまっている、「うまくいかないやり方」が発見できたので、改善方法を実践してもらっているところです。
何でもそうだけれど、ただセッションして「スッキリした」「モヤモヤが晴れた」だけでは意味がないんですよね。
必ず、実践するフェーズが大切。
実践して、うまくいかないことがあっても、全然問題ありません。むしろ、最初はうまくいかないことが当たり前。
うまくいかなかったのであれば、「どうしてうまくいかなかったか?」「何が難しかったか?」「どうすれば良かったと思うか?」を考えて、またそれをやってみれば良いのです。
会社に復帰することが目的だったクライアントが、わずか1年で影のチームリーダーとして後輩を育てたい!というところまで変化。
何度も言うけれど、人は「変わる」「やる」と決めて行動したときから変わります。
途中でうまくいかなくても、立ち止まっても大丈夫。
何度でもやり直せばいいんですよ。
「変わりたい」「今年こそやるんだ!」と思ったら、思うだけじゃなくて、ぜひ行動しましょう。
そのためのサポートは、私がシッカリ行ないます。