
『チャンスの神様には前髪しかない』
この言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
『チャンスに気づいたら迷わず掴みなさい。迷っているうちにチャンスは逃げてしまうよ』という格言。
どうやらギリシャ神話に出てくるカイロスがモデルらしいです。
考えすぎて動けなくなってしまう人にとっては、『チャンスの神様は前髪しかない』は、一歩を踏み出すためのきっかけになる言葉になるはずです。
ただチャンスの神様には、「ホンモノの神様」と「ニセモノの神様」がいるのでは?と思うのです。
自分がどんなチャンスを掴みたいのか、知らなければチャンスは掴めない
ホンモノのチャンスの神様を掴みたいなら、自分がどんなチャンスを掴みたいのか知る必要がありますよね。
知らなかったら掴みようがないどころか、ニセモノを本物だと思って嬉々として掴みに行き、本当に掴まなければいけないチャンスをスルーしている可能性が高いのです。
だからと言って、ものすごく細かく定義しなさい!ということではありません。
変化が激しく正解もないこの時代、掴みたいチャンスはざっくりとしたもので良いです。
ただ、やみくもに飛びつくのは「チャンスを掴んでいる」わけではない
自分が目指しているもの
自分が掴みたいと思っているもの
これが明確だから、チャンスが来た時に迷わず掴むことができるんです。
逆にいくら周りが「チャンスだよ」と言ったとしても、自分に必要なものでないなら、それをスルーすることができるんですよね。
ニセモノのチャンスの神様しか掴めない人は、ただ、やみくもに飛びついているだけ。
飛びつくことが目的になってしまっています。
飛びついた当初は、「わー、チャンスを掴んだ!」なんて喜ぶのですが、結局はニセモノですから、そう遠くないタイミングで「これは違う」と気づきます。
違うと思った時に、「なぜ?」と考えれば良いのですが、残念ながら見なかったフリをしてしまうことも…
これではいつまで経っても、ホンモノのチャンスは掴めません。
いつまで、ニセモノのチャンスの神様を掴み続ける?
考えるって少なからず頭を使いますし、すぐには答えを出せずに悶々とすることもあります。
それがイヤだから考えない。
そして、「考えていない」ということを認めたくないから、その場しのぎの言葉で、見てみないフリをするんです。
私からは、回し車をひたすら回しているハムスターにしか見えません。
どこにも行けず、何も成し遂げられず、ただひたすら走り続けるだけ。
それでも良いというのであれば、本人の自由!
周りが「おかしい」なんて言う必要はないですよね。
だけど、ホンモノのチャンスの神様を掴みたいなら、自分に都合の良い言い訳をするのはやめましょう。
そして、まずは自分がどんなチャンスを掴みたいのか、しっかり考えましょうね。
PS.
自分がどんなチャンスを掴みたいかを考えるには、自己認識力を高めることが必要不可欠。
毎週1回、自己認識力(Self-Awareness)を高めるためのヒントを配信しています。自己認識力を高めホンモノのチャンスを掴みましょう。