突然ですが、「キャリア」という言葉に、どんなイメージを持っていますか?
多くの場合、「キャリア=仕事、職歴」というイメージですよね。
だから、すごく重苦しくって、一部の限られた人だけが意識するものという、ちょっと敬遠したい言葉になってしまっている。
でも、これほどまでに「キャリア」という言葉のイメージが、重く閉塞感があるとは思っていませんでした。
仕事だけをキャリアと捉えるからつらくなる。仕事も、家庭人としても、プライベートも全部ひっくるめてキャリア。
キャリア=人生そのものなので、キャリアに興味がないとは、自分の人生に興味がないということよ。 https://t.co/IFLXDS0IHl
— 古賀ちぐさ (@LibertyWoman2) January 21, 2018
であればキャリアという言葉自体が生きにくくしてるんとちゃうかな。
海外ではどうかわからんけど、日本ではキャリアというのは重苦しい言葉のイメージがある。 https://t.co/NbQxUXA1jc
— 服部慎也@ソロ・マーケ部 (@FACTDEAL) January 21, 2018
「キャリア」という言葉の持つイメージが、生きにくくしていること、あるでしょうね。
どんな会社に勤めているのか、どれぐらい稼いでいるのか、最近だと起業してたら勝ち組みたいな風潮も、「キャリア」の重苦しいイメージから来ているんじゃないかと思います。
でも、本当はキャリアって人生そのもののことなんです。
キャリアに「アップ」も「ダウン」もない。キャリアは積み重ねるもの
「キャリア」という言葉を重苦しくしているもののひとつに、「キャリアアップ」「キャリアダウン」という言葉ありますね。
キャリアというと、『下げてはいけない、上げなきゃいけないプレッシャー』が必ず横から顔を出してる言葉ですよね。やぱり重苦しいイメージがちょっとあります。さっきのツイートでもあったけど『変わらなきゃ!』みたいな強迫観念がついて回ってました、会社員時代は。 https://t.co/e0PL310sKA
— フェルナンデス由布子(ユウコ) (@fernandesyuko) January 21, 2018
「下げちゃいけない。上げなきゃいけない」というプレッシャー。
そりゃ、重苦しくもなるし、人によっては敬遠したくなる言葉になります。
でも、本来、キャリアは「アップ」するものでも「ダウン」するものでもありません。
人生で経験してきたことが全て「キャリア」に繋がるものなので、キャリアは「積み重ねるもの」です。
英語が壊滅的にダメなので、「積み重ねる」という単語を調べたら「pile」と出てきたので、「Career pile」と言えばいいのかな。
Career upでも、Career downでもなく、Career pile。
キャリアアップをしなくちゃと思うから苦しくなるし、キャリアアップできない自分に対してイライラする。
今の時代、会社に勤めているなんてナンセンス。
会社に縛られない働き方をするのが勝ち組
もしかすると、煽っている人の中には、「キャリアアップ」し続けないといけないというプレッシャーから逃れたい一心だった人もいるんじゃないかな。
会社勤めから逃れたら、「キャリア」の呪縛からも逃れるんじゃないかという気持ち。
でも、会社勤めを止めたら止めたで、誰の派閥にいるとか、どれぐらい稼げているとか、また違う軸で序列を作る。
キャリアをアップ、ダウンという捉え方をすると、いつまでもプレッシャーから逃れられないのだと思います。
私が、働き方なんて何でもいいよ!というのは、キャリアは積み重ねていくものだと知っているから。キャリアを積み重ねるのに、ムダな経験なんてひとつもないし、積み重ねた経験の分、キャリアに深みがでてくるのです。
仕事だけで100を目指そうとするから辛くなる
このnoteの記事にも書いたのですが、「仕事=キャリア」と捉えると、仕事だけで100点を目指そうとします。それが苦しくなったり辛くなったりする、大きな原因です。
だから、クライアントと一緒に「理想のキャリア」を作る時にも、仕事の話だけをすることはありません。
キャリアプランに仕事だけが組み込まれることもありません。
「キャリア=人生そのもの」という捉え方で、理想のキャリアを作ってもらいます。
「キャリア=仕事」と捉えていた時には行き詰まっていたクライアントが、「キャリア=人生そのもの」と捉え直すことで、「今まで自分には、キャリアは全くないと思っていたけれど、実はそうじゃなかった」とホッとして前向きになるのです。
「キャリア=仕事」という捉え方をしていると、会社も働く人も損をする
キャリアって職歴という認識でした。キャリコンのみなさんは人生そのもの…とおっしゃっていてキャリコンの方と認識の噛み合わなさを感じることが。キャリアが人生そのものだとしたら家庭人としての部分が就職や社会人入試で重視されない気がするし…。わかりにくい言葉だなあって素人の私は思います。
— さおり (@mamarefle_Saori) January 21, 2018
キャリアは人生そのものなので、家庭人としての経験も、全部キャリアのひとつです。
残念ながら、企業の人事ですら、そういう考えかたを持っている人は少ないです。だから、この記事でも書いたように、「適齢期の女性を採用するのはリスク」なんていう考えかたが出てくるのです。
本当は、会社にとっては人生経験豊富な人の方が、活躍できる可能性が高いんですけどね。
だって、仕事をしているだけでは経験できないことを経験している人は、男女問わず、物事の捉え方や他人に対する対応に学ぶべきところが多いから。
でも、「キャリア=仕事」という捉え方をしていると、育児などで仕事をしていない時期があると、それをマイナスとしか判断しないんです。
そして、育児からの復帰を目指している人も、ワーキングマザーも肩身の狭い思いをする。
すごくもったいないことです。
キャリアとは仕事のことではありません。
キャリアとは人生そのものです。
捉え方を変えるだけで、キャリアに対する重苦しさや生きづらさはなくなると思うのだけれど。
これだけ、言葉のイメージが定着してしまうと、それをひっくり返すのは、なかなか難しい。
だから、まずは私のクライアントや、私の周りにいる人、発信を読んでくれる人に地道に伝え続けていきます。
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