
MBAと起業女子の共通点なんて、何もなさそうですよね
でも、今日、ふっとひらめいちゃったんですよ
「あっ、今の起業女子に対する世間の見方と、ちょっと前のMBAホルダーに対する人事担当者の見方って一緒!」って
「MBAホルダーです」「うん、で?」
MBAがブームになったのっていつ?と思ったので、ちょっと調べてみたところ、どうやら2000年代始め頃のようです
そんなに前から?
私の記憶だと2010年前後なんだけど・・と思って、もうちょっと調べを進めると、日本ではリーマン・ショック後に問い合わせが急増したらしい
リーマン・ショックは2008年だったから、私の記憶と一致しているわ
当時は、MBAホルダーというだけで採用市場でも、一目置かれていましたね
すごい!この候補者、MBA持ってるよ
これなら、面接した方がいいよね
というような会話をした記憶があります
そこから5年以上の月日が立ち・・・
今、履歴書にMBAホルダーと書かれていても、「ふーん」です(笑)
面接でアピールポイントがMBA取得だと、「あぁ、そこがピークなんだね」とテンションが下がります
数年前、知人がMBAを取得したいから会社を辞めるといったとき、周りの反応は「今さらMBAね。それで会社やめるんだ。何も考えてないんだな」でした
あんなにMBA、MBAと持て囃されたのに、
わずか数年でこうなってしまったのはどうしてでしょう?
MBAそのものに罪はありません
日本のMBAは一部を除いてレベルが低いだの何だの言われていますが、私はMBAホルダーではないので、その批判はいたしません
MBAを取ったけれど、仕事では全然結果を出せなかった人
というのが多かったのが原因
「MBAを取った自分」で満足してしまった
MBAって学問ですよね
どんなに実際のケースを使って勉強したところで、ビジネスの現場で起こることと机上で学ぶことは違います
だから、MBAで学んだことをベースに仕事の場で活かすというのが、本来の姿なんじゃないかな?
でも、「MBAを取る」ということが目的担った人は
MBAを取っただけで満足したから、実際のビジネスに活かすことも、現場でスキルや経験を積むこともしなかった
それがMBAホルダーは言うことだけは立派で、実際には使えない
と言われてしまった所以じゃないかな
MBAを取得する目的が明確だった人は、きっと学んだことを実際のビジネスの場で活かしています
そしてそういう人は、「MBAホルダーだから」ではなくて、その人自身として、評価されていくんですよね
「私、起業したんです」「うん、で?」
起業女子もこれと同じなんじゃないかな
◯◯起業塾に入りました!
起業して新しいスタートを切りました!
うん、で?
起業するだけなら、開業届を税務署に提出したら、誰でもできるよ(笑)
起業した目的は何?
どうして起業じゃなきゃダメだったの?
起業して何をするの?
残念ながら、ここが明確な人が少ない
「起業すること」が目的になってしまっているから、どうして?を突っ込んでいくと、どんどんボロが出て来るのね
周りを幸せにしたいんです
困っている人を助けたいんです
人の役にたつ仕事をしたいんです
ちょっと考えてみて!
企業面接で、「志望動機を教えてください」と言われて、こうやって答える人いないでしょ?
新卒ならともかく(新卒でも突っ込まれるな・・)、中途入社で志望動機がこのレベルでは、間違いなく「今回はご縁がなかった」と落とされます
でも、起業だと、なぜかこの手の動機が当たり前になっている
聞いた人は、「うん、で?具体的に何?」となっちゃうよね
起業は手段であり、目的ではない!
MBAに限らずどんな資格でも一緒だし、起業するもそうだけれど、これらは手段であって、目的にはならないんだよ
例えば、私は2級キャリア・コンサルティング技能士という国家資格を持っているけれど、それはキャリアコンサルティングという仕事をする上で必要だったから
私にとって目的は、「キャリアコンサルティングを提供すること」
そのための手段として「2級キャリア・コンサルティング技能士の資格を取った」
「起業する」が目的になってしまったら
起業しただけで満足してしまう
「MBAホルダーになること」が目的になってしまって、それが全く活用されないのと一緒
起業したいけれど迷っている人
起業したものの、何かこれじゃないと行き詰まり感を感じている人
もう一度「自分が起業しようとした目的は?」を考えてくださいね