
SNS起業が流行り始めて数年。
たった3ヶ月で月収7桁!
誰でも簡単に稼げます!
という言葉が、あちこちで踊っているのに、結局その世界で有名になったり、稼いだりしているのって大元の起業コンサルだけじゃない?
ということにそろそろ気付き始めている人も多いかと。
売れるためにコンサルティングをお願いしているのに、儲かっているのはコンサルタント本人と、ごくごく一部のクライアントだけ。
これって変だよね?
ファンビジネスが大事!という誤り
起業コンサルの質の問題も多いにあるけれど、果たしてそれだけ?と思っていた時に流れてきた、ビジネスコンサルをされている服部さんのTwitter投稿。
ブログで自分の先生や師匠の紹介とかしてる人いるでしょ?あれはもう宗教の布教活動と一緒で、拡散効果と信仰強化の両方網羅できる。言ったことは取り消せないから、人は自分の言葉に行動を合わせていくんだよね。周りの人にiPhoneべた褒めして推奨してたらある日突然Androidに乗り換えるの大変でしょw
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) November 11, 2017
これだ!と思いました。
私自身がお願いしていた方は、感想やタグ付けを強要しなかったし、むしろ、「ファンみたいな書き方するって変でしょ?」と言ってくれる方ではあったけれど、当時は勝手に書いていましたね。
なぜなら、「インプットしたらアウトプット」と言われるし、コンサルを受けた後、自分がそれについてどう感じて、どう行動していくかがアウトプットだと思っていたから。
「自分が学んでいる過程を伝える=成長する意欲があるということを伝える」
こんな感覚でした。
でも、よーく考えたら、自分がビジネスをするのに学び続ける、成長し続けるって当たり前のことで、クライアントにわざわざ伝えるのって変なんですよね。
AKBグループは敢えて舞台裏も見せています。
これは、「頑張っている私たち」という舞台裏まで見せることで、ファンから共感してもらうため。
一方で安室奈美恵さんや、ちょっと古いけど郷ひろみさんは舞台裏を見せずに、パフォーマンスだけで評価されている人。
パフォーマンスが悪くて叩かれるなら、それすら甘んじて受け入れるように見えます。
フィギュアスケートの浅田真央さんも、そういう人でしたよね。
ケガをしたとか、調子が悪いとか一切言わない。
試合で負けても言い訳せず、批判も全部受けとめてきた人。
芸能界はファンビジネスだから、
舞台裏を見せて、それに共感する人に応援してもらう。
というのは、理にかなっていると思うのです。
いやいや、プロなんだから舞台裏なんて見せるもんじゃない・・と思う人は、ファンにならないだけですからね。
では、起業するという視点で考えたら??
自分たちがやりたことは、ファンビジネスなんだろうか?
これを考えないといけないですよね。
お客さまにはファンになってもらえ
というのもよく言われます。
特に女性起業では、鉄板とも言えるほどの言葉じゃないかな。
私もそういうものだとずっと信じていました。
でも、ちょっと待って!
ビジネスをしていく上でファンになってもらう必要って、ないんじゃないかしら?
応援してくれる人よりもサービスを受けてくれる人を
私はOL時代、人材採用の責任者でした。
当たり前だけれど、「応援したくなる」「人柄が良い」だけで採用することはありません。
シニア人材になればなるほど、”仕事で結果を出してくれる”人が求められます。
そういう面接で自己PRが必要以上に長い人って、それだけでマイナス。
自己PRが必要以上に長い人こそ、舞台裏を事細かに見せたがる人だった!
もちろん適切な自己PRは必要ですよ。
でも採用担当者が知りたい自己PRは、舞台裏なんかじゃなくて、その人がどんなスキルと経験を持っていて、何が出来るのか。
そこがよく分からないのに、自分が苦労した話、自分が頑張った話をされても「ふーん」なんです。
言葉は悪いですが、「あー、この人、あんまり賢くないな。仕事も出来ないんだろうな」と思います。
会社員での面接でもそうなんだから、
自分でビジネスをやろうとしたら、もっとそうなんですよね。
私自身、あんなに面接をやってきたのに、すっぽりと抜けている視点でした
昔働いていた会社の社長が、こんなことを言っていました。
応援しています!と言葉では言ってくれても1円も払ってくれない会社より、
辛辣なことを言っていても、仕事を発注してくれる会社の方が何倍も大事。
個人ビジネスでも一緒ですよね。
女性は共感する生き物と言われていますから、舞台裏を見せれば見せるほど、
頑張ってくださいね!応援しています!
という人が増えます。
私もたくさん経験があります。
でも、こう思いませんか?
いやいや、応援してくれなくていいから、サービス受けてよ!って(笑)
私は思いますよ!
でも、その人にとって私は「応援したい人」ではあるけれど、「サービスを受けたいと思える人」ではないってこと。
それが全てです。
その人にとって私のサービスが魅力的でないってこと。
ビジネスをしているのに、これって致命的!!
それなのに、まだ
お客さまにはファンになってもらえ
を続けますか?私は、もういいです。
同じサービスを受けられるなら、先生から受けたいのは当たり前
起業女子界では、先生や師匠と同じビジネスをする人が多いでしょう?
ある意味、先生や師匠も同業他社なわけです。
それなのに、喜々として先生や師匠の紹介をする。
読んだ人はあなたから受けたいと思う?
私なら、先生から受けたいですよ(笑)
だって、まだまだ学び途中の人よりも、先生や師匠から受けたほうが費用対効果が高そうじゃない。
自分の技術スキルを高める(ピアノとか声楽とか)ために、師匠について勉強している・・は分かるけれど、起業女子は違う人が多いよね。
だから、服部さんのツイートに書かれているように、先生や師匠の紹介ばかりを書いている人は、師匠の宣伝をしてあげてるってこと。
自分のお客さんになってくれるかもしれない人に対して、自分の宣伝じゃなくて師匠の宣伝をしてあげてる
しかも、そういう紹介って悪いことは書けないし、先生や師匠によく思われたい!って言う気持ちが無意識に働くから、ちょっと盛ったりしちゃうんだよね。
だから、どんどん先生や師匠にお客さんが集まっていく。
先生や師匠が売れてくれるのが幸せです!
先生や師匠が売れてくれるなら、自分が売れなくてもいいです!
そう思っているならいいけど、そうじゃないよね?
私は自分のサービスを買って欲しいですよ。
だったら、先生や師匠の宣伝じゃなくて、自分の宣伝をしよう!
しかも、「ファンを作る」のではなくて「サービスを買ってくれる人」を作ろう。
それをしない限り、いつまでたっても儲かるのは大元の起業コンサルだけ・・という状態が続きます。
自分のやり方はこのままでいいのかな?と思ったら、不安を解消しにきてくださいね