
ママ起業、流行ってますね。
私は、結婚しているとかいないとか、子どもがいるとかいないとか、そういうことに関係なく、働きたいと思う女性が働き続けるのは大賛成!
それが起業するのか会社員なのかも、どっちでもいいと思っています。
ただ、最近のママ起業の実態を見聞きすると、ちょっと違うんじゃない?と思うことが多すぎる。
特に「ママのままで終わりたくはない!」と思っているなら要注意ですよ。
ママのままで終わりたくないってどういうこと?
最初に知ったのはTwitterでのやりとりでした
起業コミュニティーにはまっちゃうのは、承認欲求もさることながら、社会的欲求も満たしたいからなんだろうな。
ママたちがはまりやすいのも、ママとしてではなく、一人の人間として仲間が欲しいからなのかなーと思ったけど、どうなんだろう?— 古賀ちぐさ@ワークスタイルコンサルタント (@LibertyWoman2) November 15, 2017
ママで終わりたくない貴女に!とか書かれたコミュニティ多いので、まさに社会から取り残された気持ちの人には刺さるんでしょうね。。。 https://t.co/qw1si84XSc
— 上野理恵@ソウタシエレッスン開催中 (@rie_ueno_r) November 15, 2017
えっ?ママで終わりたくないってどういうこと?
素直にそう思いました。
そもそも、「ママで終わる」って言う日本語の意味が本気で分からない(笑)
ママになったら終わりなの?
ママから先は何もないの?
ママになったら終わりしかないほどダメなものなの?
だったら、なぜ先もなくて終わりなのに、ママになったの?
私は、「ママになる」という選択肢を選ばなかったので、ママたちの気持ちは分かりません。
でも、周りの友人や一緒に働いてきたママたちを見ていると、ママってすごいな、人を育てるってすごいなって思うし、ワーキングマザーの優秀さも目の当たりにしています。
それなのに、なぜ、本人たちが
「ママで終わりたくない」って
ママを下に見るような言葉を使うんだろう。
きっと、「自分を下に見ている」なんて思っていないのでしょう。
だけど、この言葉は、そういう意味に聞こえるのです。
例えば、「ただの女で終わりたくない!」って言われたら、”ただの女”が下で、それ以上のものになりたいってことでしょ?
ママも一緒ですよ。
ママ以上のものになりたい!そう言ってるのと同じです。
仲間を作りたいだけなら、起業じゃなくていい
残念ながら今の日本は、全てのママにとって働きやすい社会ではないです。
保育園問題だってあるし、元の職場に戻れる人ばかりでもないですしね。
状況は違いますが、私もリーマンショック後に仕事が決まらなかった時、「私は社会から必要とされない人間なんだ」と思った時が、一番辛かったですから。
社会と繋がっていたい
ママとしてじゃなくて、ひとりの人として誰かと繋がりたい
そう思う気持ちは、とても分かります。
でも社会と繋がっていたいから起業は、ちょっと違いませんか?
もっというなら、「ひとりの人として誰かと繋がりたい」なら起業じゃなくてもいいんじゃない?
趣味ではダメなんでしょうか?
今って、たくさんのお稽古ごとがありますよね。
最近だとグルーデコとかレジンを使ったアクセサリーづくりとか・・(あれ?もう古い??)
趣味なら起業セミナーや起業塾に何十万も払うよりも格安で、それが好きな人だけが集まるよね。
誰かの足を引っ張ることもないし、無理して自撮りを上げる必要もない。
何より高額なお金を払ったママが、それを回収するために、違うママに高額なお金を払わせる
なーんて言うおかしな仕組みの中に入らなくてすみますよ。
なぜ起業でなくてはいけないのか、考えてみてください。
家族や友だちに話すのもいいですね。
高額塾や高額セミナーでは、「家族や友人には相談しないように」と言うところも多いけれど、それに惑わされないで!
もしかしたら、最初は反対されるかもしれませんね。
特に男性は女性よりも現実的なので、ご主人に「そんな夢みたいなこと言うな!」って言われるかも。
でもそこを説得できずに、お客さんを説得することが出来る?
本気で自分がやりたいと思ったことなら、最初は反対していても、最後には応援してくれるのではないですか?
反対されてばかりなら、そこに甘さが見えるんですよ、きっと
短期視点でなく長期視点で自分のキャリアを考える
ここまで見ると、私がママ起業に大反対!みたいに見えるけど(笑)
決してそうではありません。
去年の始めの記事ですが、これがママ起業の実態じゃないですか?
「ママ起業」ブームの陰で「期待外れ」の起業セミナー
→https://news.yahoo.co.jp/feature/517
キャリアを短期視点でしか見ないから、目先のキラキラに惑わされるんです
1〜2年だけ、お小遣い程度でも稼げればいいですか?
何万も払ったけど1万円しか稼げない・・それでもいいですか?
それでいいなら、どうぞお好きに。
でも長く働いていきたいと思うなら、今やっていることは、10年後も役立つことですか?
もちろん、同じ仕事をしなくてもいいんです。
ただ、今学んでいることで、この先も使えそうな知識や経験はありますか?
ちなみにお仲間の中でしかチヤホヤされないセミナー講師は、一般企業では役立たないですからね。
起業女子の言う「セミナー講師」と一般企業での「セミナー講師」はレベルが全然違います。
ママが当たり前にしていることは大きな武器になる
ママであることをハンデとしか思っていない人も多いのかな?
子どもが出来たら、一般企業では働けない、そう思っている人もいるかもしれません。
でもそれは、大きな誤解ですよ。
「ママである」ということは、大きな武器を持っているんです。
何か分かりますか?
子どもって思い通りにならないことの方が多いですよね?
「あぁ、仕方ないか」って思うこと多いですよね?
毎日分刻みのスケジュールで家事や育児をこなしていますよね?
これ、全部仕事で役に立つ武器です
仕事は思い通りにならないこともあります。
若いスタッフはどうしていいか分からず、パニックになることが多いんです。
自分でコントロール出来ないからお手上げなんですね。
でもこういう時に余裕を持っているのが、ワーキングマザーのすごいところ。
なぜなら、『思い通りにならないこと』なんて、彼女たちにとっては日常だから。
一度「何でそんなに落ち着いていられるの?」って聞いたことがあるの。
そうしたら、「だって子どもと違って、会話が成り立つでしょ?」って言われてね。
なるほどと思ったよ。
そして「まぁ、仕方ないよね、そういう時もあるよね」って良い意味で諦めたり、あしらったりすることもできる。
さらに分刻みで家事や育児をしているママは、仕事も早いし、時間を上手に使える人が多い!
ママが当たり前にしていることで、仕事に役立つ武器ってたくさんあるんです。
ワーキングマザーって気がきく人も多いしね
もちろんそれだけで、ママでも簡単に就職できるよ!とは言いません。
でもママであることを悲観的に見る必要なんてどこにもないし、ましてやママで終わりたくないからと、高額なセミナーや起業塾に行くなんて、おかしなことをする必要もないんですよ。
起業することは悪いことじゃありません。
「主婦だからこそ」「ママだからこそ」のアイディアで、成功した人もたくさんいます
(今では当たり前になった乗り換えマップを考案したのもママでしたよね)
だから本当に起業したいと思うなら、チャレンジしてください。
でももし、「ママで終わりたくないから」「誰かに認めて欲しいから」と思うなら、立ち止まって考える必要がありますよ。
どうして良いかひとりで答えが出せないのなら、いつでも相談にいらしてくださいね。