
類は友を呼ぶのか、私の周りにはスピリチュアル好きが多いです。
そんな人たちによく聞かれるのが
「ブロックがあるから、うまくいかないと言われました。どうしたらいいですか?」
ということ。スピリチュアル好きじゃなければ、「ブロック」という言葉を聞いても、何それ?と思うかもしれませんね。
色んな解釈があると思いますが、私は「とらわれ」とか「思い込み」と理解しています。
お金のブロックとは、お金に関する思い込みや囚われだし、
仕事に対するブロックとは、仕事に関する思い込みや囚われのこと。
この「ブロックがあるから」という言葉、ものすごい威力を持っているんですよ。
「ブロックがある」という障害を提示されると、障害を取り除こうとします。
障害を取り除く=ブロックを壊す、ということですね。
思い込みやとらわれがあると、そのことがネックになって進まないことがあるのは事実です。
だから、思い込みやとらわれを取り除こうとするのは、良いことなのだけど。
そのやり方に注意しないと、おかしな方向に進んでいってしまうのです。
ブロックはあって当たり前。ない人なんていない。
「ブロックがあるからダメ」って言うけれど、ブロックはあって当たり前です。
思い込みやとらわれって、ある種の危険察知センサーでもあるから、「これは危険じゃない?」「これは安全?」って確かめているってこと。
センサーが働くから、安心安全ということもあるのです。
例えば、よく言われる「お金のブロックがあるから」という言葉。
お金のブロックを解決するための方法として、「お金を使うと良い」と言われます。
お金のブロックがある人は、先に出すことができないから入ってこない。
だから先に出したら、その分入ってくるよ。
確かに「お金を全く使わない」ということは、何にも投資しないということだから、リターンがないのは分かります。
でも、「何でもいいから使えばいい」は違いますよね。
「このお金の使い方は、ちょっと違うかもしれない」と気づくのは、お金のブロックがあるおかげ。
全くお金のブロックがなくなったら、湯水のごとく使うようになってしまうかもしれません。
ブロックがあるからダメ
ブロックがなければ良い
ということでありません。
ブロックは自分の安全安心装置だし、防波堤にもなってくれるものだけれど、高すぎたら、そこで停滞してしまうよ。
というだけのことです。
だから「ブロックがある」ということを悩む必要は全くない。
そのブロックがあなたにとって適切なものなら、大切にしたらいいんですよ。
必要以上に高かったり、数が多かったりしたら、いらないものだけ捨てましょうね・・というだけのことです。
ブロックが原因なんじゃなくて、「ブロックがある」という言葉に振り回されることが原因
ブロックと同じように「鏡の法則」とか「潜在意識」も、人を迷わせる言葉ですね。
私も一時期、これらの本やブログを手当たり次第に読み漁ったことがあります。
結果、どうなったか・・
余計に迷子になりました(笑)
鏡の法則とは、簡単にいえば『相手にしたことは自分に返ってくる』ということ。因果応報とも言いますね。
潜在意識は、知っている人も多いかな?
潜在意識は無意識のことですね。(普段あれこれ考えているのは顕在意識)
人の意識の95%〜97%は潜在意識で、潜在意識の情報が現実になると言われています。
ブロックも鏡の法則も潜在意識も、「ウソ」だとは全く思っていません。
どれも事実だと思っているし、実際に体験していることもたくさんあります。
例えば自分がイライラしているときって、余計にイライラすることが起こったり、周りもなんとなくイライラしている人ばかりだったり。
逆に自分が笑顔で周りの人に親切にしていると、周りの人もニコニコして助けてくれたり。
経験したことがある人も多いのではないでしょうか。
これも鏡の法則ですね。
いわゆる「火事場の馬鹿力」は潜在意識の働きだと言われていますしね。
実際に「ある」ものの話なのに、何が問題なのか?それは
ブロックや鏡の法則、潜在意識という言葉に振り回されること。
ブロックがあるからうまくいかない。
鏡の法則で、あたながしていることが返ってきているだけ。
顕在意識で考えているだけで、潜在意識ではそう思っていないから実現しないだけ。
そう言われると、自分の考えかたが間違っているんだ。自分にはまだ足りないものがあるんだ。
なぜか自分を責める方に意識が向いてしまう。
自分を責めてしまうから、余計にうまくいかない。これこそ「ブロック」だし、「鏡の法則」だし「潜在意識で思っていることが実現している」ですね。
やることは、本を手当たり次第に読んだり、自己啓発セミナーやセッションに足繁く通うことではありません。
言葉に振り回されるのをやめることです。
一番大切なのは、「私はどうしたいのか?」と考える事
言葉に振り回されてはいけないことは分かった。
では、具体的にどうしたいいのか?ということですが、
「私はどうしたいのか?」
とひたすら聞き続けることです。
「ブロックがあるからうまくいかない」「鏡の法則で返ってきているだけ」「潜在意識では違うことを思っている」本当にそうかもしれないし、そうじゃないかもしれません。
なぜなら、あなたのことは、あなたにしか分からないからです。
コンサルもカウンセラーもコーチも、あなたを100%理解することはできないし、100%正確な答えを出せるわけでもありません。
あなたの言動を見たり、過去の経験や勉強してきたことから、「こうじゃないかな?」と想定しているだけです。
ナンチャッテの人であれば、想定すらできません。単なる思い込みで発言していたりもします。
答えは全て自分の中にある
コンサルやカウンセラー、コーチは、答えを引き出すサポートをするだけ。
最後はあなた自身が答えを見つけるしかないんです。
「私はどうしたいのか?」
最強の言葉です。
もし、「ブロックがあるからうまくいかない」と言われたら、ブロックを外すことを先に考えるのではなくて、
もし、ブロックがあったとしても、私はこれをやりたいのか?
と自問自答してください。
「うーん、そうでもないな」であれば、やりたくないことなので、無理してやる必要はないですよね。
「やりたい!」なら、「今、できることは何?」を考えて、それを行動に移すことです。
ブロックなんてあって当たり前。
ブロックのせいでうまくいかないわけではなく、「ブロックがあるからうまくいかない」という思い込みが、うまくいかなくしているんですよ。