
メンバーの話は「共感」しながら聞くことが大事だと、本で読んだり、研修などで教わったことのある女性リーダーも多いのではないでしょうか。
元々女性は共感力が高いと言われるので、「共感するのは得意」だと感じているかもしれません。
特に自分が似たような経験をしている場合
例えば20代の頃に苦労した
例えば転職回数が多い
例えば子どもができて働き方で悩んだ
例えばロールモデルがいない中で女性リーダーになって苦労した
こんな時は、「同じ経験をしたんだから、あなたの気持ちはよくわかる」と思いがちなのですが、ここに大きな落とし穴があるのです。
同じ経験をしている方が共感しにくい?
「同じ経験をしているから、相手の気持ちがよくわかる」「どうせ話を聞いてもらうなら、同じ経験をした人の方が共感してくれそう」と思ったことありませんか?
でも、
”過去に同じ苦労を乗り越えた経験がある人は、その経験がない人よりも共感を示しにくい”
という実験結果があるんですって。
自分が苦労を乗り越えているから、乗り越えられない、あるいは今、苦労している状況にある人に厳しい目を向けてしまうのだそうです。
私ができたんだから、あなたもできる?
過去のことを正確に覚えている人は、ほとんどいないはず。
どこかで自分の都合のよいように書き換えられているんですよね。
だから自分が苦労した、大変だったことは覚えていても、それが「どれぐらいだったか」は覚えていない事が多いのです。
でも「乗り越えた」という事実は残っている。
すると「これぐらいなら、乗り越えられて当たり前だよね」という思いに変わっていくのです。
「私だって、同じような経験したけれど、努力で乗り越えてきたのに…」
「なんで、これぐらいの事ができないの?私だってやってきたのに…」
「こんな事に文句をいうなんて、甘えてるよね…」
直接メンバーに行ったことはなくても、心の中で思った事がある人は多いんじゃないかなーと思います。以前の私はよく思っていて、友だちや同僚に愚痴っていました。
でもね、私とあなたは別の人間。
「似たような」経験かもしれないけれど、「まったく同じ」なんてことはないはずです。
そのアドバイスが信頼関係を壊す
似たような経験をしていると、ついアドバイスしたくなりますよね。
「私はこうやって乗り越えたんだから、あなたもできる」
「これぐらいはやって当たり前」
でも先ほども書いたように、私とあなたは違う人間です。
背景も価値観も思いも違います。
それなのに自分のやり方を押しつけたら…
「求められていないアドバイスをして、自分だけ、ご満悦になっていない?」にも書きましたが、
それはアドバイスではなく、いらぬお節介、クソバイスです。
アドバイスをしてはいけない…わけではありません。
私とあなたは違う人だと理解する事が大切なのです。
きっと良かれと思ってアドバイスしているんですよね。それなのに、その行為が信頼関係を崩す原因となるのは、すごくもったいない!
アドバイスするなら、「私が言いたい事」じゃなくて、「相手が知りたい事」
話を聞くなら「私が聞きたい事」じゃなくて「相手が聞いてほしい事」
これを忘れないでくださいね。
PS.
クソバイスはしていないはずだけれど、どうもメンバーにスムーズに伝えられないとモヤモヤしているなら…
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